強迫性神経症 | 強迫性障害 | OCD体験記・子育てブログ

強迫性神経症(強迫性障害/OCD)の娘と向き合う父親の体験記・子育てブログ

110.大切な友への弔辞

2008.07.20 [ Edit ]

この暑いのに、サッカーの試合。

馬鹿としか言いようがない仲間たち。

神戸王子陸上競技場、人工芝の状態が悪く、
ゴムチップを大量に撒いてごまかしている。

招待いただいて、文句言ってたらいけませんが、おかげで、仲間が骨折しました。
ヘディングするのに飛び上がって、着地したときに足をくじいて、
帰って病院にに行ったら骨折していました。


仲間が怪我をする度に思い出す、あいつのこと。

もう3年が過ぎました、あいつが死んでから。

石川県の小松市のグランドでした。
名前は忘れましたが、綺麗な公園の中の美しい芝のグランドでした。
たしか、隣接している大きな池で、ボートの大会をやっていました。

前半が終って、ハーフタイムに、奴に声をかけました、

「調子ええなあ今日、ええパスやったぞ。」

前半に、あいつのパスで得点できた場面があったのです。

はにかみながら、

「そうか、ありがとう。」
「ハーフポジションの経験あまり無いから、ちょっと戸惑って、しんどいよ。」

「ええよ、あの感じで、後半もがんばれよ。」

あいつとの最後の会話でした。

後半が始まってすぐにあいつは一人で勝手に旅立ったのです。

私があいつの通夜のときに、最後にかけた言葉を紹介します。

”弔辞”
吉原君、なんで俺が、こんなとこに立って君にはなしかけんといかんの?
日曜日に真横で、いっしょにボールを蹴って、パス交換してたやないの。

ハーフタイムに、今日はすごく調子いいねえ、若い頃のプレーみたいやねえ、と言った時、

うれしそうな顔で、いつもの、顔をしわくちゃにした、お前の独特のかわいらしい笑顔で、

満面の喜び表現してくれてたのに、

後半が始まってすぐに、俺のよこで、突然、なんにもないのに、
倒れこんでしまって、反則やぞ、お前。

思えば、高校のとき、お前は、ライバル校のセンターフォワードで、
お互いサッカー一筋高校生やったころからの付き合いで、

最初は、憎いライバルやったけど、一緒に国体選抜のメンバーとして
チームメイトになってから長い間、仲良くしてこれたよなあ。

お前が、大商大にいってからも、進む道はそれぞれやったけど、
それぞれがサッカーをずっと続けてきて、

たくさんのすばらしい仲間をつくってきて、40歳になったと同時に、滋賀サッカークラブで、

再度あたたかいチームメイトとして、こんどはプレーだけでなしに、
家庭の事、仕事のこともふくめて、真剣に相談しあえて、

まあ、ほとんど俺が、お前に悩み聞いてもらってたようなもんやったけど、
そんなお前がいてくれたこと、どんなに心強かったか。

ありがとう、吉原。

でも、お前の面倒もよくみたんやで、お前は、まったく悪気のない男やから、
気づかずにいたんやろうけど、3年前やったかなあ、

岐阜にいっしょに遠征したとき、今日さあ、家内が入院したんだ、
といって俺をびっくりさせたとき、

一泊して明日の朝の試合に出てから帰るわ、なんて馬鹿なこと言ってるお前を、
無理やり仲間の車借りて帰らしたりしたやろう。

土曜日の朝早くに、人がまだ寝てるのに、電話かけてきて、
彦根は雨なんやけど、大津はどうかなあ?

グランド見に行ってくれないなんて平気で言ってくるお前に、
まわりは、気づかないふりして、こたえてやってたんやぞ。

でもな、吉原、これは悪口じゃないんよ。

それを許させるお前がいたからなんや。

そんな甘えたような男が、上席執行役員カンパニー社長なんていう名刺持てるはずないもんなあ。

今いる仲間みんなにも言えることやけど、
自分のことより人のことを先にやるのが当たり前の人生を歩んできたから、

仕事でも信頼されて当たり前やもんねえ。

しゃべってたら、俺、いつまででもお前の事しゃべってそうや。

お前が倒れる前の晩に、立入と俺とお前の同級生3人で風呂場でしゃべってたとき、

この空気がいいんよなあ、いっしょにこの空気吸ってるのが、いいんよなあって、

しんみり言ってたお前のことばが、耳からはなれへんわ。

ねんりんピックまで、いっしょに行こうなっていう約束は、どうしてくれるの?

でも、まあ、面倒見のいいお前の事やから、先にそっちで、
チームつくっといてくれたら、ちょっとだけ許してやるわ。

前の晩に、今メールでさあ、娘が、
二人目ができたって送ってきたんだって喜んでたお前にとって残念な気持ちはよくわかる。

けどな、あの日、病院に駆けつけてきたおくさんなあ、
懸命に耐えて、娘たちのこと、ご両親のことを、気遣ってたし、

お前が、作ってきた、積み上げてきた仲間たちが助けてもくれるから、
安心してゆっくり終了のホイッスル聞けや。

あとの人々の心の中で生きることは、
それは、死ぬことではないって、偉い人が言ってたわ。
優しかったおまえの生き方を、我々は受け継いでいくから、
お前も家族をいちばんに、皆を見守ってくれよな。

心から、安らかに、君の御霊が瞑せられることを祈ります。



100人以上の仲間たちが、声を上げて泣いていたこと、今も目に浮かびます。



息子のこと、娘のこと、自分のことのように悩んでくれたあいつのことを思い出します。



Comment

コメントの投稿

-----------注意事項-----------

コメント欄ににコメントいただいた内容は、
ブログの本文に引用することがあります。
このことをご了承の上でコメントをお願いします。

管理人にのみ表示する
 

Track Back

TB URL

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

最近のトラックバック

カウンター

プロフィール

一人の父親

Author:一人の父親
強迫性神経症(強迫性障害 | OCD)と闘う父親の日記。画像は娘が描いたものです。

ブログ内検索

RSSフィード

リンクと読んでいるブログ