強迫性神経症 | 強迫性障害 | OCD

強迫性神経症(強迫性障害/OCD)の娘と向き合う父親の体験記

126.純白の心

2008.08.05 [ Edit ]

耳が聞こえにくい。
小さいころからの難聴。

「教室でな、みんなが笑ったはるやろう。」
「なんの話ししてんの?って聞くねん。」
「みんなが、えって顔で私を見やはる。」
「そのあと、いやぁな顔しやはるねん。」

小学校のころの娘の話です。

「おじいちゃん、おじいちゃんはどっちの耳が聞こえへんの?」

小学校に入る前の、娘から祖父への質問です。
人はみんなどちらかの耳が聞こえないものだと思っていた娘です。

漫画家なら耳が聞こえなかってもできるし、
母さんや父さんに迷惑かからない、
そう考えた娘がいました。

「漫画家になるために、友達はつくらへん。」
「友達はいらんねん。」

高校の時の娘の考え方。

「父さん、親戚の家について行くのいややねん。」
「集まってるみんなが笑わはるやろ、その時、聞こえてへんのに笑わんとあかんのしんどいねん。」
「ずっと、笑わはるときまで、緊張して様子見てるのしんどいんや。」

病気になって、私と散歩に行ってたときの娘の話。

人の灰汁に染まっていない娘です。
疑うこととか、騙すこととか、裏切ることとか、覚えてきてない娘です。
30歳になりましたが、純白のままのような娘です。

「わたしな、Pホテルの仕事行ってたときも、そんなに嫌やと思ってなかったんやで。」

「誰とも話さんでよかったし、事務所で、おはようございますって挨拶するくらいで、

後は、制服に着替えてひとりでトイレ掃除するだけやったし。」
「仕事の時間もちょうどよかったし、不満はなかったんやで。」

「でもな、結婚はまだか?ばっかり聞かはるねん。」
「母さんといっしょくらいのおばさんしかいやはらへんかったし。」
「話すことなかったんやろうな。」

「あのな、あんまり結婚は?結婚は?って聞かはるし。」
「誰にも言わんといて下さいよ。」
「恥ずかしいし、なれへんかったらかなんし、絶対内緒にしといてくださいよって言うて。」
「わたし、漫画家を目指しているんですって言うたん。」

「そしたらな、次の日から、出会う人みんなが、漫画家目指してるんやてな。」
「がんばりやって言うてくれはるんや。」
「わたし、絶対内緒にしてくださいて言うたのに。」

人を疑うことを知らない純白の心。

純白の心は弱いので、そのころから、擦り傷だらけになってしまいました。

今、一生懸命傷を治そうとしています。

痛くて辛いんですけど、もうすぐ治ると思っています。

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強迫性神経症(強迫性障害 | OCD)と闘う父親の日記。画像は娘が描いたものです。

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