195.羨ましい妹
2008.10.15 [ Edit ]
先日、娘と見ていたテレビ番組の中で、
”草鍋”っていう鍋料理を出している店の紹介があった。
「これ、美味しそうやなあ。」
「これ、家で作ってよ。」
豆腐と、豚肉の薄切り、ハルサメを下にして、
ほうれん草、もやしを山盛りに積んで、
最上段にニラを載せる。
あまりだし汁を入れずに、少量の醤油を上からかける。
野菜が鍋の中で、しなっとなって、野菜から煮汁が出てくれば完成。
それを、からし醤油で食べる。
練カラシを醤油に溶くのが、あっさりとした美味しさの秘訣かな。
大いに簡単な料理です。
早速、それを家で作りました。
「これ、カラシ醤油で食べるんやで。」
弟に姉が、食べ方を教えたのですが、
弟は、それを無視してポン酢で食べ始めました。
仕事に行き始めて、やっと一週間が経ったところで、
弟は、ちょっと疲れていて受け答えの余裕がなかったのです。
その上、末娘が姉に、
「無視されよった、ははは。」
と、はやしたので、むっときてしまったようです。
余裕のなさと、それをフォローするつもりの冗談が、
少しだけ尖がってしまっただけの話です。
全員が寡黙になって、ただ食べるだけの夕食になってしまいました。
ちょっとまずい雰囲気のまま、姉娘と外出しました。
「なんで無視されんとあかんのん?」
「なんで、無視されよったってかまわれんとあかん?」
「いつも、わたしを馬鹿にしとるんや。」
ここは、また、私は頭の中で話していました。
「ちょっとしたことなんやけどなあ、
いらいらしてると冗談やと受け取れへんのやろうなあ。」
いらいらに火をつけることになるので、
だんまりで押し通しました。
しばらくしてから、ちょっと冷静になった娘が、
「わかってるんやけどな、腹が立つんや。」
「そういうふうに腹立てるのはあかんと思うんやけど。」
「妹が、羨ましいんや。」
「わたしは、一日中一歩も外に出られへんし、誰とも話してへん。」
「妹は、電車に乗って仕事に行って、帰りにお茶飲んで。」
「帰って来たら、友達から電話かかってきて、ニコニコ話ができる。」
ここで、涙声になって、
「あかんと思うんやで。」
「わかってるんやで、怒ることと違うってこと。」
「そやけど、羨ましいから、腹が立ってくるんや。」
嗚咽になった。
「しんどい時には、なんでも、ええふうには受け取れへんねん。」
「わかってたら、それでええ。」
「ああ、あかんなあって思えたらええ。」
「ほんまは、一番ええのは、冗談で、笑顔で話せることやけど。」
「ぎりぎり怒るのを我慢できて、あーしもたって思えたらええ。」
「だれでも、しんどいときは、笑えへんねん。」
何度も、同じことを言ってなぐさめている私です。
マザーテレサなら、腹立てへんのやろうなあ。
俗人が、そんな域には達せられへんしなあ。
お互いが、我慢ができなかったことや失敗を、
認めたところで、穏やかな顔になれればええやろう。
気づいて、反省できたら上等や。
葛藤を話し合えるのも、良しとしておこう。
そんなことを、二人でゆっくり話せたので、
二人の顔が、ずいぶん穏やかになりました。
”草鍋”っていう鍋料理を出している店の紹介があった。
「これ、美味しそうやなあ。」
「これ、家で作ってよ。」
豆腐と、豚肉の薄切り、ハルサメを下にして、
ほうれん草、もやしを山盛りに積んで、
最上段にニラを載せる。
あまりだし汁を入れずに、少量の醤油を上からかける。
野菜が鍋の中で、しなっとなって、野菜から煮汁が出てくれば完成。
それを、からし醤油で食べる。
練カラシを醤油に溶くのが、あっさりとした美味しさの秘訣かな。
大いに簡単な料理です。
早速、それを家で作りました。
「これ、カラシ醤油で食べるんやで。」
弟に姉が、食べ方を教えたのですが、
弟は、それを無視してポン酢で食べ始めました。
仕事に行き始めて、やっと一週間が経ったところで、
弟は、ちょっと疲れていて受け答えの余裕がなかったのです。
その上、末娘が姉に、
「無視されよった、ははは。」
と、はやしたので、むっときてしまったようです。
余裕のなさと、それをフォローするつもりの冗談が、
少しだけ尖がってしまっただけの話です。
全員が寡黙になって、ただ食べるだけの夕食になってしまいました。
ちょっとまずい雰囲気のまま、姉娘と外出しました。
「なんで無視されんとあかんのん?」
「なんで、無視されよったってかまわれんとあかん?」
「いつも、わたしを馬鹿にしとるんや。」
ここは、また、私は頭の中で話していました。
「ちょっとしたことなんやけどなあ、
いらいらしてると冗談やと受け取れへんのやろうなあ。」
いらいらに火をつけることになるので、
だんまりで押し通しました。
しばらくしてから、ちょっと冷静になった娘が、
「わかってるんやけどな、腹が立つんや。」
「そういうふうに腹立てるのはあかんと思うんやけど。」
「妹が、羨ましいんや。」
「わたしは、一日中一歩も外に出られへんし、誰とも話してへん。」
「妹は、電車に乗って仕事に行って、帰りにお茶飲んで。」
「帰って来たら、友達から電話かかってきて、ニコニコ話ができる。」
ここで、涙声になって、
「あかんと思うんやで。」
「わかってるんやで、怒ることと違うってこと。」
「そやけど、羨ましいから、腹が立ってくるんや。」
嗚咽になった。
「しんどい時には、なんでも、ええふうには受け取れへんねん。」
「わかってたら、それでええ。」
「ああ、あかんなあって思えたらええ。」
「ほんまは、一番ええのは、冗談で、笑顔で話せることやけど。」
「ぎりぎり怒るのを我慢できて、あーしもたって思えたらええ。」
「だれでも、しんどいときは、笑えへんねん。」
何度も、同じことを言ってなぐさめている私です。
マザーテレサなら、腹立てへんのやろうなあ。
俗人が、そんな域には達せられへんしなあ。
お互いが、我慢ができなかったことや失敗を、
認めたところで、穏やかな顔になれればええやろう。
気づいて、反省できたら上等や。
葛藤を話し合えるのも、良しとしておこう。
そんなことを、二人でゆっくり話せたので、
二人の顔が、ずいぶん穏やかになりました。
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