強迫性神経症 | 強迫性障害 | OCD体験記・子育てブログ

強迫性神経症(強迫性障害/OCD)の娘と向き合う父親の体験記・子育てブログ

197.妻のパート先のマリちゃん

2008.10.17 [ Edit ]

マリちゃんは先天性の精神神経の病気らしい。
詳しいことは知りません。

妻が行きだしたパート先で、妻が面倒を見ている。
いや、妻が面倒をみてもらっているかな?
マリちゃんという女の子の話。

もともと事務員として、マリちゃんの母さんが勤めていたらしい。


「しっかりした賢い女性で、社長を助けてはったんやけど、
まりちゃんの弟さんが、不良になって、喧嘩したり、
警察に捕まったりで、会社にいられなくなって、
いっしょに仕事に連れてきてたマリちゃんだけを、
なんとかお願いしますって社長に頼まはったんやて。」

「マリちゃんは、いくつなん?」

「35歳やて。」
「よう仕事しよるんやで。」
「品物の検査をさせてもらっとるんや。」
「一生懸命で、さぼらんと真面目に働いてる。」
「”この部品が入ってません。”って大きな声で怒りよるんや。」
「はっきりと指摘して、”ちゃんと入れてください。”って言いよるんや。」

「それやったら、ぜんぜん大丈夫やんか。」

「ううん、やっぱり出勤したときに調子悪かったりしたら、
大きな声で唸ったり、奇声発したりするんや。」
「発作って言うのかなあ?」

「そんな時、どうしたるの?」

「社長さんが、大きな声で怒ったはるわ。」

「大丈夫なんか?」

「腹立てて怒ったはるのと違うんや。」
「きっと、よう解ったはるんやと思う。」
「時々、社長に怒られて、マリちゃん泣いとるけど、
そのあと普通に戻りよる。」
「社長に情があるから、伝わるんやと思うわ。」
「可愛い子やで、マリちゃん。」
「ただ、そんな子やから、
親が、子供が出けんように手術させとかはるんやて。」
「可哀想やなって思うけど、なんの力にもなれへんし。」
「まあ、なんにも気にせんと、毎日仲良ういっしょに仕事してるんや。」

「可愛がったれよ。」

「うん、ウチが可愛がってもらってるような感じやけど、
楽しいやってるよ。」

ずいぶん前の話ですが、前に妻がパートに行ってた時も、
知的障害の男性の面倒を見ていたことがあります。

「おまえ、そういう人と縁があるんやなあ。」

「そうやなあ、平気に付き合うしとちがうかなあ?」
「前も、今も、私といっしょに組ましてくれたはるのは。」
「けっこう、嫌がらはる人が多いんやで。」

「そうなんやろうなあ。」
「社長、ええ人みたいやなあ?」

「そうやなあ、自分の子供みたいに思えへんかったら、
雇えへんのとちがうかなあと思うなあ。」
「社長、ええ人やで。」

うちの妻が、いい人、なのでは無いのです。
我家に、耳の悪い娘がいるから、
悔しい思いや、哀しい思いを娘がしていることを知っているし、
自分自身も辛い気持ちを解っているから、
色眼鏡でみたり、へんな同情をしないからだと思います。

なかなか、ほんとにいい人なんていないような気がします。
自分が勝っていると思えるときに、人は、いい人になれるけど、
自分が負けているときは、優しい気持ちにならないでしょう。

そんなことないぞって、
反対意見がいっぱい聞こえてきそうですが、
特別な人を除いて、凡人は、そうじゃないのかなあと思っています。
テレサみたいな人もいるわけですから、全部がそうだとは思いませんが。

サッカーの仲間で、特にそいつは私の高校の後輩なので、
ちょっと協調性に欠けるようなところがある奴なのですが、
かわいがってる奴がいます。
彼は、市役所の課長さんです。

ある時、障害者の就業のことを何人かで話していたとき、
私が、彼に質問しました。

「お前んとこは役所やから、何人か障害者を採用してるんやろ?」

「ええ、ウチの部署にも二人いますよ。」
「一人が耳の聞こえへん子でねえ、
電話も取れへんから、困ってますわ。」

顔をしかめて、私にそう答えました。

まわりに、うちの娘のことを知ってる奴もいましたが、
そ知らぬふりをしてくれていて、

「そうやなあ、事務所で電話取れへんかったら辛いなあ。」

の私の返事で、さらっと流れて、次の話題にいきました。

同和だとか、人権だとか、看板かけて胸張ってても、
そんなものなのだと、私は思っています。

ただ、その後輩が悪い奴だとも思っていません。

目くじら立てて怒らなくても、それが普通なんです、
当たり前なんです。
特に身近に弱い人を見てない人には解らないのだと思います。

断定したらいけませんねえ。
私は、そう思っているんです、にしておきます。

でも、心の中に、そうあるべきっていうのも、
人は持っているものでしょうし、
ほんとに、いい人も、数は少ないけれど、
けっこういるのだとも思っています。

あまりいない、が、けっこういる、になって、
支離滅裂みたいな話ですが、

とにかく、仲良く、優しく、助け合いましょう。

たくさんの人を助けようと思わないで、
自分の隣にいる人を助けましょう。

助けた隣の人が、きっとまた、隣の人を助けるでしょう。

私は、私で、”アメニモマケズ”を目指します。


Comment

凡人を代表して

奥様は、とてもいい人です。間違いありません。
色々なハンディキャッパーが居ますよね。
でも、凡人の私の考えは、世の中の色々な
違いを認識し付き合うことがとても大事だと思います
足の遅い他人、数学の苦手な他人、英語の得意な他人
歌が上手い人、聴力の弱い人、目が不自由な人
一般常識に弱い人、腕力の強い人、きれい好きな人
夫々の違いを認識して、それをそのまま受け入れて
甘やかすでもなく、時間がかかるようなら待てる
そんな人間が、素晴らしくないわけがありません
黒人も白人も黄色人種もエスキモーもアイヌも
認め合えば 地球はさらに丸くなる。
その一歩は まさに おっしゃるとおり 一番近い
となりの人から 認め合い 支えあい
素晴らしい人生が広がっていく
ハンドインハンド 「トナリニヤンデイルヒトアレバ」
汝の隣人を愛せ ですね
喜びを 広めましょう!!!

キタニトモアレバ

北の国に、ほとんど2〜3度しか会ってないのに、
それも、会社の仕事の中の出会いだけなのに、
こころが通じるオヤジがいます。

なんで、通じるのか考えたら、
きっと二人ともが古臭いからだというところに行き着きます。

スマートな現代に置き去りにされた、
義理とか人情とか、流行らないことばを、いまだ大切に温めている馬鹿なオヤジ二人です。

馬鹿やなあって言われそうなことにプライドを持っていたりするんです。

あほな二人に乾杯。

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Author:一人の父親
強迫性神経症(強迫性障害 | OCD)と闘う父親の日記。画像は娘が描いたものです。

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