強迫性神経症 | 強迫性障害 | OCD体験記・子育てブログ

強迫性神経症(強迫性障害/OCD)の娘と向き合う父親の体験記・子育てブログ

202.不幸は蜜の味

2008.10.25 [ Edit ]

娘の内職を届けてくれているおじさんからの問いかけ。

「これ、娘さんの今月の給料明細です。」

買い物から帰った私に、家の前の道で声をかけてくれたおじさん。

そう、私よりは確実に、いや絶対、年上のおじさんです。

けっこう若い顔しているつもりなのですが、

そのおじさんから、

「もう、お休みなんですか?」

「はあ、まあ。」

「定年で、ですか?」

「いや、そうでもないんですけど・・・」

なんとなく続きのありそうな話だと思われたのか、
おじさんがじっと待ってくれているので、しばらく間をおいて、

「娘の病気のこともあって、色々考えて辞めたんですわ。」

「そうですか、どこにでも悩みがあって、みんな何かに耐えて生きてるんですもんね。」





少しの期間、娘がアルバイトに行けた会社の方なので、
娘の病気のことは知っている方なので、
そして、別に隠す必要もない話なので、

「娘が、いつも、生きるのしんどいって言うんですけど、
まさしく、生きるのはしんどいことだと思いますわ。」
「娘と、夜に散歩していて、一件一件のそれぞれの家に、
色々様々な悩みがあって、みんなそれぞれ耐えたり闘ったりしてるんや、
そんなふうに言ってるんです。」

「ほんとに、そうですね。」
「苦しいこと多いですけど、頑張りましょう。」
「頑張ってください。」

「苦しきことのみ多かりき、ですけど、お互いがんばりましょう。」

毎日、昼間からうろうろして、
トレーニングウエアかジーパンしか身につけないオヤジ。
近所の人たちは皆、

「あそこのオヤジは、まだ若いようやけど、仕事してないみたいやなあ。」
「リストラか?」
「まだ、定年の歳にはなってないやろう。」

そんなふうに思っていたり、噂話をしたりしているのでしょう。
他人の不幸は蜜の味ですから。

そう、ほんとに、他人の不幸は蜜の味なんだと思います。
そして、その関係が遠かったり、薄かったりするほど、甘くなる感じかな。

人間って、さもしい根性の奴が多いんやなあと思います。

金持ちは、分け与えない。
権力は、分散させようとしない。
偉くなったら、頭を下げずにふんぞり返る。
自分の利益の為を、中心に考え、行動する。

でも、誰にでもあるもので、
そう非難もできないのかなあとも思います。

ちょっと脱線しかけてますが、そういうふうに思うが故に、
別に、内緒にしておく話でもないし、
俺は、恥ずかしいとも思ってないし、
マイクを持って広める話でもないけど、
陰口言われてるより、普通に会話にしてもらったらいいと思ってるので、
いつも、平気で話してます。

先日も、韓国とのサッカーの試合のあと、
K新聞の取材があって、
試合はどうでした?の取材のあと、職業は?という質問。

「フリーター。」

私の後から、大きな声で、笑いながら答えた奴は、
チームメイトの親友でした。

人の不幸は蜜の味ですが、
心がほんとに通じる仲間のあいだには、
この言葉は当てはまらないのです。

汚い言葉や、きつい言葉が飛び交っていても、
美しい空間であることだってあるのです。

こんな空間に出会えることは、あまりないのですが、
私の周りには、たくさんあります。

だから、苦しかっても、辛かっても、生きていけるのです。

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強迫性神経症(強迫性障害 | OCD)と闘う父親の日記。画像は娘が描いたものです。

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