227.チングキムチ
2008.11.21 [ Edit ]
ぷー太郎だと言ってましたが、
私は、友達と二人で、キムチを販売しています。
まあ、販売していますと言えるほど広くはないので、ぷー太郎は間違いでもありません。
サッカーの仲間たちが、時々、練習会のときに買ってくれる程度です。
かなり前から、チングが、チングは韓国語で親友のことです、
親戚が製造販売されているキムチの売り物にならない部分をいただいて、
私に、おすそ分けをくれていました。
白菜のやわらかい部分などの見栄えが少しだけ悪いというだけのもので、
売り物となんら変わらず、とても美味しいキムチなのです。
冗談で、このキムチを二人で売ろうかと話していたことがあります。
「彼に、会社辞めるんや。」って話したとき、
彼は、すべてを知ってくれているので、反対するわけでもなく、なんら意見もせず、
大きくうなずいただけでした。
退職して、しばらくしたころ、彼と喫茶店で話していたとき、
「今まで会社行ってて、急にじっとしてたらあかん。」
「キムチを、いっしょに売ろうと思ってるんやけど、どうや?」
なかば強引な勧誘でした。
娘との生活で苦しんでる私、
会社を辞めて、悩んでいる私、
自暴自棄にさせてはいけない。
きっと、そんなことを、いろいろ考えてくれたんだと思っています。
「こいつは、ほんまに、俺のことを思ってくれてるんやなあ。」
心の中で、感謝の涙を流し、いろいろ打ち合わせを繰り返しながら、
キムチ販売を始めることになりました。
そのキムチの名前が、チングキムチなんです。
二人のキムチ屋さんの名前も、チングキムチ本舗にしました。
キムチ屋さんといっても、店舗をもって販売しているのではありません。
最初に見本品を作ってもらって、仲間に配りました。
美味しいと思ってくれた人にだけ買ってもらおうということで、
これで生活しようなどとは、二人とも思ってはいませんでしたから。
そのチングキムチを、2週間に一回、持ってきてくれと言ってくれた、
これも、高校時代からのチング。
「いちいち注文するのは面倒やから、2週間に一回、持ってきてくれ。」
ぶっきらぼうに言ってくれたチング。
私に、買ってもらうことに対するひけ目を感じなくてもいいと、気を使ってくれた言い方。
そのチングのところに、今日、娘とキムチの配達に行ってきました。
彼も、娘の病気のことは、よくわかってくれていて、
自分のことのように悩んでくれて、
娘を、どうしてやったらいいのかと、我が家に娘を励ましに来てくれたりする奴です。
もちろん、直接的に励ますのではなく、
「おい、家にずっといてんと、散歩に行くとか、せんとあかんぞ」
雑談のなかで、時々、励ましとわからない励ましが入るような言い方の励ましです。
私と、ちがう高校に通っていた奴ですが、
そう、前に話したことのある、オタのおっちゃんと同じ高校で、
オタのおっちゃんとも仲の良い友達です。
彼は、民間車検工場を家族で経営しているので、
娘と、その工場に配達に行きました。
「おっちゃん、ひさしぶり。」
仕事中の彼に、大きな声で呼びかける娘。
「ひさしぶりやなあ、元気か?」
「父さんと、どこ行ってきたんや?」
「おっちゃんとこに、キムチ持ってきたんや。」
「おっちゃん、工場持っててええなあ。」
「うちの父さん、ぷー太郎やで。」
「おっちゃんとこで、雇ってあげてえな。」
そんな会話を、けらけら笑いながら、とても嬉しそうな娘でした。
仕事中なので、短い時間で、工場を出たのですが、
帰り道で、ずっと機嫌よく、おっちゃんの話をしている娘。
「わたしなあ、オタと、タイトクと、ヒライのおっちゃん、みんな好きやわ。」
「父さんの友達、父さんといっしょで、あんまり賢そうじゃないけど、みんなええ人や。」
「わたしの結婚式には、ぜったい招待せんとあかん。」
「来てくれはるやろか?」
「おまえが、結婚するって言うたら、みんな泣いて喜んでくれよるわ。」
そう言いながら、笑っていた私の心は、なぜか涙を流していました。
私は、友達と二人で、キムチを販売しています。
まあ、販売していますと言えるほど広くはないので、ぷー太郎は間違いでもありません。
サッカーの仲間たちが、時々、練習会のときに買ってくれる程度です。
かなり前から、チングが、チングは韓国語で親友のことです、
親戚が製造販売されているキムチの売り物にならない部分をいただいて、
私に、おすそ分けをくれていました。
白菜のやわらかい部分などの見栄えが少しだけ悪いというだけのもので、
売り物となんら変わらず、とても美味しいキムチなのです。
冗談で、このキムチを二人で売ろうかと話していたことがあります。
「彼に、会社辞めるんや。」って話したとき、
彼は、すべてを知ってくれているので、反対するわけでもなく、なんら意見もせず、
大きくうなずいただけでした。
退職して、しばらくしたころ、彼と喫茶店で話していたとき、
「今まで会社行ってて、急にじっとしてたらあかん。」
「キムチを、いっしょに売ろうと思ってるんやけど、どうや?」
なかば強引な勧誘でした。
娘との生活で苦しんでる私、
会社を辞めて、悩んでいる私、
自暴自棄にさせてはいけない。
きっと、そんなことを、いろいろ考えてくれたんだと思っています。
「こいつは、ほんまに、俺のことを思ってくれてるんやなあ。」
心の中で、感謝の涙を流し、いろいろ打ち合わせを繰り返しながら、
キムチ販売を始めることになりました。
そのキムチの名前が、チングキムチなんです。
二人のキムチ屋さんの名前も、チングキムチ本舗にしました。
キムチ屋さんといっても、店舗をもって販売しているのではありません。
最初に見本品を作ってもらって、仲間に配りました。
美味しいと思ってくれた人にだけ買ってもらおうということで、
これで生活しようなどとは、二人とも思ってはいませんでしたから。
そのチングキムチを、2週間に一回、持ってきてくれと言ってくれた、
これも、高校時代からのチング。
「いちいち注文するのは面倒やから、2週間に一回、持ってきてくれ。」
ぶっきらぼうに言ってくれたチング。
私に、買ってもらうことに対するひけ目を感じなくてもいいと、気を使ってくれた言い方。
そのチングのところに、今日、娘とキムチの配達に行ってきました。
彼も、娘の病気のことは、よくわかってくれていて、
自分のことのように悩んでくれて、
娘を、どうしてやったらいいのかと、我が家に娘を励ましに来てくれたりする奴です。
もちろん、直接的に励ますのではなく、
「おい、家にずっといてんと、散歩に行くとか、せんとあかんぞ」
雑談のなかで、時々、励ましとわからない励ましが入るような言い方の励ましです。
私と、ちがう高校に通っていた奴ですが、
そう、前に話したことのある、オタのおっちゃんと同じ高校で、
オタのおっちゃんとも仲の良い友達です。
彼は、民間車検工場を家族で経営しているので、
娘と、その工場に配達に行きました。
「おっちゃん、ひさしぶり。」
仕事中の彼に、大きな声で呼びかける娘。
「ひさしぶりやなあ、元気か?」
「父さんと、どこ行ってきたんや?」
「おっちゃんとこに、キムチ持ってきたんや。」
「おっちゃん、工場持っててええなあ。」
「うちの父さん、ぷー太郎やで。」
「おっちゃんとこで、雇ってあげてえな。」
そんな会話を、けらけら笑いながら、とても嬉しそうな娘でした。
仕事中なので、短い時間で、工場を出たのですが、
帰り道で、ずっと機嫌よく、おっちゃんの話をしている娘。
「わたしなあ、オタと、タイトクと、ヒライのおっちゃん、みんな好きやわ。」
「父さんの友達、父さんといっしょで、あんまり賢そうじゃないけど、みんなええ人や。」
「わたしの結婚式には、ぜったい招待せんとあかん。」
「来てくれはるやろか?」
「おまえが、結婚するって言うたら、みんな泣いて喜んでくれよるわ。」
そう言いながら、笑っていた私の心は、なぜか涙を流していました。
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