強迫性神経症 | 強迫性障害 | OCD体験記・子育てブログ

強迫性神経症(強迫性障害/OCD)の娘と向き合う父親の体験記・子育てブログ

27.病院探し

2008.04.19 [ Edit ]

「父さん、手を洗ってきて。」

理由を言わずに、娘が突然こう言ったときは、空気が重くなります。

何かが、汚かったんです。
常識的に汚いものではありません、娘にとって汚いものです。

8年前、突然、いや突然ではなかったです。
私が、突然だと思っただけで。


「このごろ、ずーっと、手を洗ってるけど、ちょっとおかしいことないか?」

気が付いたときに、私が妻にした質問です。
深刻な顔で、うなづく妻。

何度も何度も、手を洗ってる。
長い時間、手を洗ってる。
腕の上のほうまで、せっけんつけて、一生懸命洗ってる。

おそるおそる、ふたりで、手を洗う娘を、そっと見ているだけで、声がかけられなかった。


一月ほど続いたある日、

「父さん、わたし、おかしいねん。」
「明日、病院行ってみる。」

なさけない話ですが、娘に言い出してもらって、ほっとしました。
病院に連れて行かんとあかん、と思っても、娘にどう言おう、どう言ってつれて行こう。




悶々と考えるだけで、言い出せなかった両親でした。

総合病院の精神科に、娘一人で出かけました。
「ついて来んでええ、一人で行ってくる。」
不安な顔というより、何かを決意したような、暗い沈んだ顔で、出かけました。


「どうやった?」両親の質問に、

「わたし、すごい勇気だして行ったのに、なんの話もしてくれへんかった。」
「すこし手を洗うくらい、たいしたこと無い、一日中風呂に入ってる人もいるって、
じゃまくさそうに言わはっただけや。」
「あんな病院あかん。」

そう言って、泣き崩れました。

それからです、病院探しが始まったのは。

インターネットで心療内科って出てる病院を、
家から近い順に、私が先ず相談に行きました。
(相談は表向きで、娘を受け入れてくれる医師かどうか、
娘が受け入れる医師かどうかの確認でした)

専門的な話より、やさしく包んでくれるかどうかの確認です。
甘やかしてくれる、とは違います。
厳しくても、包んでくれそうな人、を探りました。
必死だったので、えらそうな言い方ゆるしてください。

私が行って、その後、娘といっしょに行って、10件以上行きました。

包んでくれる人に、なかなか会えませんでした。

医師からすれば、一人一人に命かけてまでとの要求は、酷な話でしょう。
それはわかるんです。
でも、医師である前の人間性を要求したかったんです。
たくさんの患者、いそがしい毎日、分単位の診察時間、それもわかります。
だから、わがままが言いたいわけじゃないんですよ。


でも、この医者探しで、助かったことが一つあります。
娘と、病気についてたくさん話せたこと、お医者様についてたくさん話せたことです。




おかげで、びくびくせずに病気について話し合える状況になったことです。

まあ、ほんとの第一歩だったので、その時は、すこし安心したりしていました。

その頃は、その後、これでもか、これでもかというくらい苦しい事が
いっぱいいっぱいあることなんか考えてもいませんでしたから。

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強迫性神経症(強迫性障害 | OCD)と闘う父親の日記。画像は娘が描いたものです。

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