強迫性神経症 | 強迫性障害 | OCD体験記・子育てブログ

強迫性神経症(強迫性障害/OCD)の娘と向き合う父親の体験記・子育てブログ

286.偏見の根元

2009.01.21 [ Edit ]

娘が、ひどい風邪で、菌に対する不潔恐怖の考え方から、絶対に行きたくない病院に、

自分から行くといって、近所の内科医院に行ってきました。

私が、今日は、人と会う為、出かけると言っていたので、
一人で歩いて、診察を受けてきました。

熱でふらふらしながら、もちろん、帰ってきてから風呂に直行、寒いなかシャワーでしたが。

とにかく、一人で医者にかかって帰ってきました。

これまた、すごい階段の一段が上がれたと喜んでいたのですが、
帰って来た娘は、すごく不機嫌で、塞ぎこんでいました。

「どうしたんや?」
「病院が気持ち悪かったんか?」

「ちがう、病院は普通に行けたんやけど・・・」

ここまで言って、泣き出してしまいまいした。

「よかったやんか、普通に病院行けたって、すごいやんか。」

泣きながら、話し出しました。

「あのな、熱でしんどいって言うて受付済まして、診察室に入って、問診受けてる時に、

時々、胸が苦しくなるんですけど、いっしょに診てもらえませんかって言うたんや。」

「精神科の先生に、太ってきたから、糖尿病とかの心配もあるので、
内科の診断を一度受けてみなさいって言われてますってお願いしたんや。」
「そしたら、お医者さんが、あなたは風邪の診察で来たんでしょ、
胸が苦しいのは、パニック障害の症状とかじゃないの、
精神科の先生の紹介状を持ってくるのが当り前でしょうって言わはるんや。」
「それで、わたしのお願いは無視して、風の薬だけ出して、はい終わりみたい見たいな感じやったんや。」
「もう一回、太りすぎてるので、糖尿の検査だけしてもらえませんかって言うたら。」

「確かに、あなたの太り方は、危険な太り方ですねって言って、はい終わりですって無視しはったんや。」
「わたし、腹が立ったけど、ありがとうございましたって言って、黙って薬もらって帰って来た。」

「そうか、ひどい医者やなあ。」
「もう、そんなところへは、行かんとき。」
「いつも行ってる、お医者さんやったら、親切に聞いてくれはるのになあ。」

「うん、そうする。」
「精神科に通ってるって言うたら、気持ち悪いんかなあ?」

「そんなことは、ないやろうけど、症状がわからへんから、不安なんかもしれんなあ。」


そんなことでした。

以前にも、耳の検査のために、初めて行った耳鼻科の医院で、
それは、もう、情けないような断り方をされたことがあります。

まだ、過呼吸の発作が続き、かなり不安定な時期だったので、私が付き添って診察のお願いをした時に、
娘が、神経科に通っていて、この薬を飲んでいますっていうことを医師に話した瞬間に、


「うちでは、診察できませんので、他へ行ってください。」

その医院の女性医師が、私に冷たい調子で言い放ちました。
ほんとに、言い放ったという表現がぴったりの、突き放した言い方でした。

「神経症の患者は、診察できないということですか?」

こう質問した私に、その女性医師は、マスクごしに話していたのですが、
マスクをやっと外して、

「どういう症状かわからないし、精神神経科の知識がないので、困るんです。」

なんと、正直な断り方というか、ちょっとびっくりした発言に、
すごく腹立たしい気分になったのですが、度肝を抜かれたような感じで、
娘と二人、黙って帰ったというような経験があります。

今回も、きっと、そんな感じだったのでしょう。

医師になるというのに、どういう教育課程があるのかは、詳しく知りませんが、
”医は仁術”という部分の教育も当然あるのではないかと考えている私には、
理解できない対応が、腹立たしくもあり、とても残念な気分にされた話です。

偏見というものは、無知識から生ずるものだと思いますが、
知識があるが故の、偏見も存在するということなのか。

それとも、人格欠落している人も、医師という職業に就けていることの証明なのか。

断られたら、諦めなければ仕方がないのですが、
素直に受け入れられない話であり、行き場のない怒りが込み上げてきてしまいます。

鬱病や、強迫症に対して、あちこちで、”怠け者”と言われたり、思われたりする残念さは、
ある意味、無知識、無理解のなかで、現実にはあるものです。

ただ、これを、仕方がないとは思っていませんし、説明すればわかってもらえたり、
理解は可能だと思っています。
人の心には、受け入れる優しさは、必ずあるものと信じていますから。

ただ、仁術を施すべき医師の偏見に対しては、
どのように崩していけばいいものなのか、ちょっと悩んでしまいます。

諦めたりはしませんし、無理だとも思いたくはありません。
その医師と、話し合ってみたいと思っています。

話し合って、偏見を取り去ってもらいたいと思っています。

けれど、その前に、こういう話で、心を傷つけられるだろう神経症の人間を、
どう助けてやればいいのか。

これは、医師ではなく、人間としての最低の心の持ちようの問題であるべきだと思いますし、
常識の問題だと思います、

諦めないで、となりにいる人に、こつこつ、わかってもらえるように話していく以外にないのでしょう。

絶対に、負けない、諦めない気持ちを、へこたれずに持ち続けて歩いていこうと思っています。

「わたし、なんにも悪いことしてへんのに、こんな病気になってしもた。」
「生きるの、しんどいなあ。」

こんなことを言わされている、心の優しい娘たちが、諦めなければいけない世の中など、

間違っているものに決まっています。

外に向けて、不平を言っているのではありません。

ちいさな力しか持っていない私ですが、諦めてはいけないと決意しているのです。


Comment

こんにちは。
お嬢さんがつらい思いをしてきたことと全く同じことをワタシも経験しました。過呼吸でしょっちゅう夜間病院に行った時もありましたしその後も強迫〜とわかるまでの自分でも訳のわからない不安がある時、同じようにある医者からすごくショックなことを言われそれから強迫の行動が酷くなりました。今でも許したくないですが…
カルテ見て精神的な症状でかかったことで他の内科的なことでかかるのに診察せずにあっさり精神科に相談してください。や、何も言わずに安定剤の点滴で済ますこともあったりです。一度向かって今日は内科的なことで来たんです!精神的なこととの区別くらい出来ます!と自分でも良く言えたなと思ったくらいビックリでした。言えたことで後でウジウジせずにさっと忘れられましたよ!そんな医者に対して、ありがとうございました が言えたお嬢さんこそ立派だと思います。ただ医者〜してるってだけの医者よりも…
どこにでもいるんですねこういう医者って…なんでワタシだけは見た目とカルテだけでおかしいと判断されちゃうんだろぅと、待ち合い室の他人を羨んでいました。
しかし中には一生懸命にしてくれた先生もいたのでなるべく忘れるようにしています。

考えさせらる事ばかり…

おっちゃんのブログいつも楽しみに読んでますが、考えさせられる事が多いです。神経症や不眠症、うつ病で精神薬飲んでる人って最近多いと思います。私なんて両親にさえ理解されず、変わり者扱いです。最近は、お薬手帳などというものも出来て、内科、耳鼻科でお薬処方される時も、精神薬飲んでる事バレバレですよね。初めは偏見もたれそうで、嫌だったけど、もう慣れたというか開き直ってます。でもね、おっちゃんが言うように酷い言葉が返ってくる医者もいれば、親身になって診てくれる医者もいるよ。私は一回昨年に中絶したけど、精神薬飲んでるから気になる事、今の強迫の状態で育てる自信がない事、泣きながら訴えたら、「あなたみたいな精神薬飲んで出産してる人もたくさんいてるし、薬の影響は100%ないとは言えないけど、産もうと思えば産めるよ。今回は無理でもあきらめないでね」と言ってくれたり、中絶後に精神科でカウンセリングの時に「子ども育てる自信がないのは解るけど、あなたの飲んでる薬ならほとんど影響はないと思うよ。結婚して今度子ども作る時、もしくは出来た時はいつでも相談しに来なさい。電話でも相談にのるから。」と言ってくれた時は涙でした。確かに酷い医者もいるのも事実。そんな病院は私も二度と行ってません…。私はどっちかというと、ムカついたら旦那に聞いてもらってスッキリするタイプ。娘さんは、本当に心が純粋なんですね。人より敏感に物事を受け止めてしまうから、かわいそうなくらいしんどいんだと思うし泣いて辛いんだと思う…その後大丈夫ですか?しかし、その医者も仕事放棄してるよね。紹介状なくても普通診てくれるよね。私だったらその医者に文句言って帰ってきた事でしょう。おっちゃんの言うように、私たちみたいな神経症患者を偏見視する人に負けないように、諦めないように、強く生きたいです。たとえ家族に理解されなくても…

おっさんさん、こんばんは。
娘さんの診てもらった医者、最低だと思います。
一般の人の偏見にも頭にきますが、病気を診てくれる立場の医者だけに、よけいに腹立たしく思います。
娘さんの心境を思うと胸がいたいです。
同じ強迫とたたかう家族のいるおっさんさんの気持ち、よく解ります。

偏見、何とか無くしていきたいですね。嫁さんの両親も強迫に対してあまり理解がないです。身内にも理解してもらえないのに、一般の人にどうやって説明したらいいのか解らず、壁にぶちあたっていました。でも、おっさんさんの言うように諦めず自分の出来ることをやっていこうと思います。

nemuminへ

医者がということと違って、人間性なんやなあ。

まあ、医者に限らず、立場の上の人には、ありがちな欠陥かなあ。

”実るほど頭をたれる稲穂かな”
こんな良い言葉が日本にはあるのに、忘れ去られようとしているのかなあ。

ただし、全部がそうなったわけではないし、良い人もたくさんいる。
けれど、その良い人たちが、世の中を変えることを諦めかけているような気がしてならない。

となりの人と、勇気を出して、話し合おう。

さくらんぼへ

何に対しても、偏見ていうのは消え去らない人の悪や。

自分さえよければという風潮が強い昨今では、ある意味、許されていくような偏見もあるような気さえする。

でも、負けたらあかん。

諦めたらあかん。

闘わなくてもいい、でも、諦めたらあかん。

ぼんみみさんへ

本人が理解を得に行くことは、かなり難しいことやと思う。

嫁の両親に理解させるのは、ぼんみみさんの肩にかかった仕事かもしれんなあ。

焦らんでもええ、ゆっくりでええから、少しずつ、嫁さんが楽になるように、両親を理解者にしてあげたらええと思う。

余計なお節介かもしれんけど、がんばってほしい。

ぼんみみさんの、自分にできることやと思う。

それと、関係ない話やけど、おっさんに、さん付けはおかしいので、
おっさん、だけでええよ。

おやじへ

娘さん、最低の医者?にかかっちゃたね。
でも、医者なんて、誰も本気で診てくれる人なんて
私は居ないに等しいと思ってる。特に神経の病気は
特別扱いされる。少し普通と違った事をすれば
「やっぱり」の言葉がついてくるものさ。
以前、咳が酷く出て病院にかかったらレントゲンを撮って
それを見た医者が「汚い肺だね」と言われ
私は傷ついた経験がある。今の神経の人間も
(医者とはいえない)そうだ。
淡々と数をこなしてるだけだよ。

yumiへ

そんなに、思い切り敵視するな。
医者というより、人間性の話やからなあ。

ええ人もいれば、そうでない人もいるという話や。

無理矢理、ゆるしてええ人になりたいと思ってないから、
だいたいyumiと同じような意見やけど、人による話なんで、決め付けたらあかんとも思うしなあ。

まあ、なかなかええ人は、少ないから、難しいなあ。

今回の、この医者は、とにかく、最低の奴やと思ってるけど。

偉くなると、自分がすべて正しいと勘違いする人種が多いから、
しゃあないかとも、思うしなあ。

難しい。

おっさん、こんばんは。
自分もおっさんさんってー変やなと思ってました。
早速、今日からおっさんと呼ばせてもらいます
おっさん、アドバイス有り難うございます。お節介なんてとんでもないです。励ましの言葉もありがたいと思ってます。
実は、嫁さんの両親とは何度も話し合いはしているのですが、
『君の立場と親の立場は違う』
と言われてしまうと何も言えなくなる事が多く、話はなかなか進みません。たしかに、自分には分からない親の思いがあるのかも知れません。でも、立場は違っても、嫁さんを思う気持ちに変わりはないことを信じて、長期戦を覚悟でやっていこうと思います。
嫁さんの手を、しっかり握って生きて行こうと思います。

ぼんみみへ

「親の立場も、夫の立場も、あるかい、そんなもん。」
「詭弁って言うんじゃ、そんなもんは。」
「おまえら、娘の気持ちを、心を、一番に考えろ、馬鹿。」

ちょっと、いや、ちょっとじゃないかな、乱暴な言い方で、おっさんの心を表現してみました。

おっさんが、時々言う、大人の発想。
悪い意味での、大人の発想が、ご両親にはあるような気がする。
見栄やら、偏見やら、無知識やら、をひっくるめて詭弁にする大人が多いんや。

きっと、長期戦になるやろう。
負け戦になるかもしれん。
ある意味において、負け戦で、退却することが必要な時もあると思う。

でも、ぼんみみは、闘いをやめるべきではないと思う。

焦るなよ。
過激な攻撃もしたらあかん。
難しいものや。
でも、諦めるな。

焦らないで、愛するもののために、なんでもやれ。

応援してる。

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Author:一人の父親
強迫性神経症(強迫性障害 | OCD)と闘う父親の日記。画像は娘が描いたものです。

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