288.美しい話
2009.01.23 [ Edit ]
なんか、意地の悪いような話を続けて、愚痴ばっかり言ってるようなので、
ちょっと、ええ話を聞かせようと思います。
前に少しだけ話したことがある、鼻炎の専門医というか、耳鼻咽喉科の有名医。
JR向日市か、JR長岡京の駅を降りて、タクシーに乗って、その医院の名前を言えば、
どのタクシーでも、質問無しで直行してくれるくらい有名な医院の院長さんの話。
ちょうど娘が、強迫性神経症だと告知を受けて、
本人も、親も、何がなんだかわからなくて最高に苦しんだ頃かなあ。
いや、その後、症状がはっきりしてきて、
それに耐えられなくて、自分をコントロールできなかった頃のほうが苦しかったかなあ。
もっと、その後の、死んだほうがましと言い続けていた頃が大変だったかなあ。
いやいや、苦しさ、しんどさは、今も変わらずあって、
どれがとか、いつがとかを特定して、高低を言うなんて、まったく意味がない話です。
話を戻します。
難聴の娘は、風邪をひくと、急激に聴力がおちるのですが、
強迫性神経症の告知を受けて、苦しみが始まった頃に、
花粉症に罹ってしまったのです。
風邪の症状と同じく、鼻水、鼻づまりがひどくて、
ほとんど、普通の会話レベルの声が聞こえない状態が続きました。
もちろん、テレビの音など、まったく聞こえません。
いらいらした娘は、
「なんで、わたしだけが、苦しいことを全部背負わんとあかんのやろ?」
「耳が悪い、精神病や、潔癖症や、その上にまだ、花粉症。」
「わたし、一生懸命生きてきたのに。」
「耳が悪いわたしが、家族に負担かけたらあかんと思って、無駄遣いもなにもしてへん。」
「一生懸命、小さくなって生きてきたんや。」
「遠慮しながら、生きてきたんや。」
「そやのに、なんで、わたしばっかり苦しい思いせんとあかんのやろ?」
そんなことを言って、大きな声で泣いていました。
そんな時、親友から、京都に有名な耳鼻咽喉科医院があって、
そこへ行って治療してもらったら、一瞬で花粉症が治ったという話を聞いて、
娘に、その話をして、行ってみるかと、勧めました。
すでに、もう、その時、菌に対する拒否反応というか、
不潔恐怖から、病院は入れない場所になっていましたから、
「行けたらでええんやで、治療してもらったら、すぐに楽になったって、おっちゃん言うてたから。」
という感じで、娘に勧めてみたのです。
「ほんまに一日で治るのかなあ?」
「遠いし、電車で行かんとあかんやろ?」
「病院、入りたくないし、いややなあ。」
「そやけど、しんどいし、耳もぜんぜん聞こえへん。」
「行ってみようかなあ。」
と言うことになり、翌日、妻と二人で行くことになりました。
その日、無事に行けたかどうか心配しながら仕事から帰って、結果を聞いたとき、
「いろいろ検査して、注射打たはって、薬もらったんやけど、すごくすっきりして、一瞬で治ったみたいや。」
「よかったなあ。」
「ところで、病院まで、簡単に行けたんか?」
「ううん、大変やった。」
「途中で泣くくらい、しんどかったんやで。」
「そやけどな、ものすごい嬉しかったんや。」
「なにが、嬉しかったん?」
「あのな、病院に着いて、診察室に入って、先生に神経科の薬を飲んでますって言ったんや。」
「そしたら、先生が、病名はって聞かはって、強迫性神経症ですって言うたんやけど。」
「いやな顔されたら、どうしようって思ってたんや。」
「先生、怖い顔してはるんやで。」
「その先生がな、いろいろ汚いと思って嫌なものとかがあるんやろ?」
「遠いところまで、よく来れたなあ。」
「偉いなあ、よく頑張って来たなあ。」
「そう言って、すごく褒めてくれはったんや。」
「それからな、怖い顔が優しくなって、もう一つ言うてくれはったん。」
「しんどいやろうけど、きっと治るから、諦めるなって。」
「今は、自分が楽しいと思うことだけしてたらええ。」
「楽やなあと思える生き方を探しなさいって、言ってくれはったんや。」
「すごい嬉しかって、涙が出た。」
こんな美しい話でした。
そう、美しい話です。
人は、こんなにも美しい話が出来るものなのです。
ありがたい話でした。
今でも、時々、この先生の、この話を、思い出して、娘がします。
病気の始まりだったこの頃の不安を、大きく和らげてくれた、耳鼻咽喉科の神経症治療でした。
”医は仁術”
こんな話のことを、言うものなのだと思います。
もう一人の、お医者様の、美しい話です。
ちょっと、ええ話を聞かせようと思います。
前に少しだけ話したことがある、鼻炎の専門医というか、耳鼻咽喉科の有名医。
JR向日市か、JR長岡京の駅を降りて、タクシーに乗って、その医院の名前を言えば、
どのタクシーでも、質問無しで直行してくれるくらい有名な医院の院長さんの話。
ちょうど娘が、強迫性神経症だと告知を受けて、
本人も、親も、何がなんだかわからなくて最高に苦しんだ頃かなあ。
いや、その後、症状がはっきりしてきて、
それに耐えられなくて、自分をコントロールできなかった頃のほうが苦しかったかなあ。
もっと、その後の、死んだほうがましと言い続けていた頃が大変だったかなあ。
いやいや、苦しさ、しんどさは、今も変わらずあって、
どれがとか、いつがとかを特定して、高低を言うなんて、まったく意味がない話です。
話を戻します。
難聴の娘は、風邪をひくと、急激に聴力がおちるのですが、
強迫性神経症の告知を受けて、苦しみが始まった頃に、
花粉症に罹ってしまったのです。
風邪の症状と同じく、鼻水、鼻づまりがひどくて、
ほとんど、普通の会話レベルの声が聞こえない状態が続きました。
もちろん、テレビの音など、まったく聞こえません。
いらいらした娘は、
「なんで、わたしだけが、苦しいことを全部背負わんとあかんのやろ?」
「耳が悪い、精神病や、潔癖症や、その上にまだ、花粉症。」
「わたし、一生懸命生きてきたのに。」
「耳が悪いわたしが、家族に負担かけたらあかんと思って、無駄遣いもなにもしてへん。」
「一生懸命、小さくなって生きてきたんや。」
「遠慮しながら、生きてきたんや。」
「そやのに、なんで、わたしばっかり苦しい思いせんとあかんのやろ?」
そんなことを言って、大きな声で泣いていました。
そんな時、親友から、京都に有名な耳鼻咽喉科医院があって、
そこへ行って治療してもらったら、一瞬で花粉症が治ったという話を聞いて、
娘に、その話をして、行ってみるかと、勧めました。
すでに、もう、その時、菌に対する拒否反応というか、
不潔恐怖から、病院は入れない場所になっていましたから、
「行けたらでええんやで、治療してもらったら、すぐに楽になったって、おっちゃん言うてたから。」
という感じで、娘に勧めてみたのです。
「ほんまに一日で治るのかなあ?」
「遠いし、電車で行かんとあかんやろ?」
「病院、入りたくないし、いややなあ。」
「そやけど、しんどいし、耳もぜんぜん聞こえへん。」
「行ってみようかなあ。」
と言うことになり、翌日、妻と二人で行くことになりました。
その日、無事に行けたかどうか心配しながら仕事から帰って、結果を聞いたとき、
「いろいろ検査して、注射打たはって、薬もらったんやけど、すごくすっきりして、一瞬で治ったみたいや。」
「よかったなあ。」
「ところで、病院まで、簡単に行けたんか?」
「ううん、大変やった。」
「途中で泣くくらい、しんどかったんやで。」
「そやけどな、ものすごい嬉しかったんや。」
「なにが、嬉しかったん?」
「あのな、病院に着いて、診察室に入って、先生に神経科の薬を飲んでますって言ったんや。」
「そしたら、先生が、病名はって聞かはって、強迫性神経症ですって言うたんやけど。」
「いやな顔されたら、どうしようって思ってたんや。」
「先生、怖い顔してはるんやで。」
「その先生がな、いろいろ汚いと思って嫌なものとかがあるんやろ?」
「遠いところまで、よく来れたなあ。」
「偉いなあ、よく頑張って来たなあ。」
「そう言って、すごく褒めてくれはったんや。」
「それからな、怖い顔が優しくなって、もう一つ言うてくれはったん。」
「しんどいやろうけど、きっと治るから、諦めるなって。」
「今は、自分が楽しいと思うことだけしてたらええ。」
「楽やなあと思える生き方を探しなさいって、言ってくれはったんや。」
「すごい嬉しかって、涙が出た。」
こんな美しい話でした。
そう、美しい話です。
人は、こんなにも美しい話が出来るものなのです。
ありがたい話でした。
今でも、時々、この先生の、この話を、思い出して、娘がします。
病気の始まりだったこの頃の不安を、大きく和らげてくれた、耳鼻咽喉科の神経症治療でした。
”医は仁術”
こんな話のことを、言うものなのだと思います。
もう一人の、お医者様の、美しい話です。
Comment
私も読んでいて涙が出ました。スーと心が軽くなりました。美しい話をありがとうございます。私も息子が苦しみ出した時、小さな事でも褒める事にしました。そしたら褒める事ってたくさんあるんですよね。息子の顔も私の顔も変わってきました。
さくらさんはじめまして[i:63974]
さくらさんはじめましてm(__)m 強迫神経性と闘ってる娘を持つ母親です。しずくです。 ここのブログに出会うまでの私達親子は毎日暗闇の中でもがいていました。 娘が苦しみもがくさまは地獄絵図でした 友達やこの人はと思える人に話ししてみたのですが心から心配してくれたり案じてくれたりしてくれて確かに感謝してますがほんとの辛さを分かち合う事はやっぱりできません ここに来るとホッとするんですよね
おっさんの励ましは体をふわっと包んでくれます さくらさんが同じ母親という事に親近感を勝手に持ってしまってコメントしてしまいました。 同じ苦しみを持つ親としてお互いがんばりましょうね。私も今娘をほめてます 私も娘も少しづつですが変わってきてます まだまだ路は長く険しいかもしれませんがゆっくり歩いて行きましょうね 突然すみませんでしたm(__)m
私からも一つ
今日はnemuminからも一つ。
ある医師から言われた一言でトラウマのようになってしまったこと、そのために強迫〜が酷くなってしまったことをなんとかして少しでも良くならないかと、自分で考えて考えて考えた結果、別の精神科ではないある女医さんに思い切って相談しよう!と決意し、母と姉についてきてと頼みました。が姉は聞いた結果が〇〇ちゃんにとって良いか、もしかしたら悪い方に向かってしまうのではないかと思うとついて行きたくないよ…との応えが。それでも根拠もない自信みたいなものがあり、お願いだからついてきて一緒に聞いてくれる?と頑張りました。それならと、ドキドキしながらついてきてもらい、相談しました。
まず強迫性障害で言われた一言が気になって仕方ないんです…と相談したところ、先生はあっさりと「わかりますよ!だって先生の姪っこもそうだもの。何回も何回も確かめたりするんだよね!言っても仕方ないから気が済むまでおやりなさいって言ってるのよ!大丈夫です。」とケラケラ笑いながら応えてくれました。その笑顔見た時は涙出そうでしたが、ついてきてくれ側にいた姉のほうが安心したようで、泣きそうになっていたので、ありがとうと心の中で思いました。トラウ
ある医師から言われた一言でトラウマのようになってしまったこと、そのために強迫〜が酷くなってしまったことをなんとかして少しでも良くならないかと、自分で考えて考えて考えた結果、別の精神科ではないある女医さんに思い切って相談しよう!と決意し、母と姉についてきてと頼みました。が姉は聞いた結果が〇〇ちゃんにとって良いか、もしかしたら悪い方に向かってしまうのではないかと思うとついて行きたくないよ…との応えが。それでも根拠もない自信みたいなものがあり、お願いだからついてきて一緒に聞いてくれる?と頑張りました。それならと、ドキドキしながらついてきてもらい、相談しました。
まず強迫性障害で言われた一言が気になって仕方ないんです…と相談したところ、先生はあっさりと「わかりますよ!だって先生の姪っこもそうだもの。何回も何回も確かめたりするんだよね!言っても仕方ないから気が済むまでおやりなさいって言ってるのよ!大丈夫です。」とケラケラ笑いながら応えてくれました。その笑顔見た時は涙出そうでしたが、ついてきてくれ側にいた姉のほうが安心したようで、泣きそうになっていたので、ありがとうと心の中で思いました。トラウ
続き
トラウマのようになってしまったことも相談しました。「先生の言い方によって違ってきちゃうからね〜でもそんなに悪い先生ではないんだよ…」と応えが。
それからは、信頼してる先生が言ってるのだからと次第に嫌なことも頭から離れて行きました。
今でも思い出したりしますが、味方になってくれた先生がいると思うと嬉しいし、元気もでます。 こんな実際あったnemuminの緊張緊張の1日の出来事でした。
それからは、信頼してる先生が言ってるのだからと次第に嫌なことも頭から離れて行きました。
今でも思い出したりしますが、味方になってくれた先生がいると思うと嬉しいし、元気もでます。 こんな実際あったnemuminの緊張緊張の1日の出来事でした。
さくらさんへ
褒めてあげられる心の余裕。
いつも、持っていたいものです。
目を吊り上げて、反論するとき、自分の中に余裕がないときです。
優しい人が、いつも優しくいられるわけではなくて、優しい人も、人を傷つける時もある。
聖人なんて、そうそういるもんじゃない。
みんな、凡人やから。
でも、目指すことは大切なことです。
マザーテレサを目指しましょう。
いつも、持っていたいものです。
目を吊り上げて、反論するとき、自分の中に余裕がないときです。
優しい人が、いつも優しくいられるわけではなくて、優しい人も、人を傷つける時もある。
聖人なんて、そうそういるもんじゃない。
みんな、凡人やから。
でも、目指すことは大切なことです。
マザーテレサを目指しましょう。
しずくさんへ
おっさんが、勝手に返事することじゃないかもしれんけど。
共感して、話しかけること。
これが、となりの人に声かけることなんですよね。
ほのぼのほのぼの。
こうやって、苦しいけど、悲しい時もあるけど、頑張って歩いていきましょう。
さっき返信で、誰かに書いたけど、
温かい心が、優しい心が、いっぱい集まれば、悪魔は退散するものだと、おっさんは、思っています。
共感して、話しかけること。
これが、となりの人に声かけることなんですよね。
ほのぼのほのぼの。
こうやって、苦しいけど、悲しい時もあるけど、頑張って歩いていきましょう。
さっき返信で、誰かに書いたけど、
温かい心が、優しい心が、いっぱい集まれば、悪魔は退散するものだと、おっさんは、思っています。
nemuminへ
ええ話やなあ。
よかったなあ。
ところで、おっさんの話の反省を一つ。
おっさんの話は、けっこう危ないところがあって、悪人と善人を作ってしまうところがある。
傷つけられる側と、傷つける側に、敵対関係があるときと、そうでない時がある。
悪意がある中傷と、そうでないもの。
故意であるもの。
未必の故意。
まったく、故意ではないもの。
すべてを、いっしょにしてしまう身勝手もあったりするんやろうなあ。
これは、とても難しい話や。
そうそう人は、いつも人の言葉を温かく受け入れられるものでもないしなあ。
憎たらしいことを平気で言いよる馬鹿野郎もいっぱいおるしなあ。
トラウマになるくらいな、酷い事を平気で言いよる奴もおれば、笑顔で笑い飛ばして溶かしてくれる人もいる。
こんな現実が、いっぱいある世の中なんやなあ。
まあ、難しいことばかり考えないで、人間の特権の忘却という武器を使いながら、”ええかげん”に生きていこう。
温かく、優しく、美しい仲間として、ともに生きていくことにしよう。
美しい話を、ありがとう。
よかったなあ。
ところで、おっさんの話の反省を一つ。
おっさんの話は、けっこう危ないところがあって、悪人と善人を作ってしまうところがある。
傷つけられる側と、傷つける側に、敵対関係があるときと、そうでない時がある。
悪意がある中傷と、そうでないもの。
故意であるもの。
未必の故意。
まったく、故意ではないもの。
すべてを、いっしょにしてしまう身勝手もあったりするんやろうなあ。
これは、とても難しい話や。
そうそう人は、いつも人の言葉を温かく受け入れられるものでもないしなあ。
憎たらしいことを平気で言いよる馬鹿野郎もいっぱいおるしなあ。
トラウマになるくらいな、酷い事を平気で言いよる奴もおれば、笑顔で笑い飛ばして溶かしてくれる人もいる。
こんな現実が、いっぱいある世の中なんやなあ。
まあ、難しいことばかり考えないで、人間の特権の忘却という武器を使いながら、”ええかげん”に生きていこう。
温かく、優しく、美しい仲間として、ともに生きていくことにしよう。
美しい話を、ありがとう。
しずくさんへ
ありがとうございます。私も同じ母親として出来る事なら色々話してみたいですネ。やはり同じ経験をした方の話は素直に染み込みます。原因探しの過去も、全く見えない将来も今は考えないようにしました。今を楽しく生きる事だけを考えるなら頑張れそうな気がします。息子の病気がきっかけでたくさんの事を学びました。家族が皆優しくなりました。昔の知り合いに会ったら「性格が丸くなった」と言われました(笑)『やまない雨はない』と信じます。
さくらさんへ
返事を頂いて嬉しいです
最初のコメントに病気をした事が書いてあって 私も同じ病気をしたもので なんだかとっても親近感を抱いてしまいました 今を楽しく生きれたらって素敵ですね 家族が優しくなったなんて皆で協力して助け合ってるんだなぁって思いました 私も娘のお陰で色んな事を知り学び気付かされました ここでも色んな事を教えてもらってます 心細くなったり吐き出したい時よかったら連絡下さい おっさんもついてますよ(^o^) この場をお借りしましたm(._.)m
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