296.まいどキムチ屋です
2009.01.31 [ Edit ]
「ヒライのおっちゃんのところに、キムチ持って行くけど、行くか?」
「うん、行く。」
ということで、親娘キムチ配達便。
前に話した、キムチ販売をすると同時に、私が気を使わないような注文の仕方、
「2週間に一回持って来てくれや。」
「いちいち注文するの、面倒やから。」
こんな、ぶっきらぼうな、温かい注文をくれた親友のところに、
チングキムチの親娘配達便です。
彼の家が経営している修理工場に到着して、
工場の中の彼を見つけると同時に、まだ車がしっかり止まっていないのに、
急いでドアを開けて、嬉しそうに駆け寄っていく娘。
「ヒライーっ。」
「まいどー。」
大きな声で、おっちゃんに声をかけて、汚れた整備服を着ている彼に抱きついている娘。
男の中の男を目指して生きてきた私の仲間は、みんなシャイな奴ばかり。
「こらっ、ちょっと待て。」
大いに照れて、娘を振りほどいていますが、顔は優しく笑っています。
「こらっ、はなせっ、おっちゃんキムチのお金を、先に払うから。」
「そうや、コーヒー飲みに行こう。」
ということで、娘に抱きつかれて照れる彼は、喫茶店へ娘を誘ってくれることで、解放されました。
「うん、行く。」
ということで、親娘キムチ配達便。
前に話した、キムチ販売をすると同時に、私が気を使わないような注文の仕方、
「2週間に一回持って来てくれや。」
「いちいち注文するの、面倒やから。」
こんな、ぶっきらぼうな、温かい注文をくれた親友のところに、
チングキムチの親娘配達便です。
彼の家が経営している修理工場に到着して、
工場の中の彼を見つけると同時に、まだ車がしっかり止まっていないのに、
急いでドアを開けて、嬉しそうに駆け寄っていく娘。
「ヒライーっ。」
「まいどー。」
大きな声で、おっちゃんに声をかけて、汚れた整備服を着ている彼に抱きついている娘。
男の中の男を目指して生きてきた私の仲間は、みんなシャイな奴ばかり。
「こらっ、ちょっと待て。」
大いに照れて、娘を振りほどいていますが、顔は優しく笑っています。
「こらっ、はなせっ、おっちゃんキムチのお金を、先に払うから。」
「そうや、コーヒー飲みに行こう。」
ということで、娘に抱きつかれて照れる彼は、喫茶店へ娘を誘ってくれることで、解放されました。
近くの喫茶店まで、車で移動。
家族以外と話すことの嬉しさ。
他人との会話の喜び。
耳がちゃんと聞こえて、普通に友達との会話が出来たら、
こんな嬉しそうな顔をして、私の知らないところで、誰かと楽しく時間を過ごせたのだろうと、
喜ぶ娘の顔を眺めて、ぼんやりと、同年代の友達といる娘を想像していました。
「あけましてやなあ。」
「正月は、どうしてたんや?比叡山行ってきたのか?」
「正月の比叡山は、雪やったやろ?」
「うん。」
「今年は、父さんと二人で比叡山行ったんや。」
「雪で、道が凍ってるって、ドライブウェイの入口で通行禁止やて止められたんや。」
「父さんの車で行ったから冬用のタイヤと違うし、係りの人があかんって言わはったんや。」
「ノーマルタイヤの車は、みんな諦めて戻っていったはったのにな。」
「このおっさん、大丈夫や、どけっ、て言うて、強行突破しよったんや。」
「あほやろ。」
「怖かったでえ。」
実際の話なのですが、まあ、そんなに吹雪いているほどでもなかったので、
だめなら引き返せばいいと考えて、慎重に運転しましたから、
娘が言うほど、無茶苦茶な親父でもないのです。
「それは危ないなあ、父さん無茶苦茶やなあ。」
「うん、このおっさん、そういうところがあるやろ。」
「ヤンキーみたいなところがあるんや。」
彼が、そっと私の目を見て、若かった頃を思い出した無言の会話を二人で一瞬。
話題が変わって、犬の話になりました。
「おっちゃんとこの犬が、死によったんやけど、おまえのところの犬は元気か?」
「えっ、死んだん?」
「工場にいた犬やろ?」
「家に繋いどいて散歩連れて行ってやらへんかったら禿げた犬や。」
「おまえ、よう覚えてるなあ、その禿げた犬や。」
「葬式してやったんや。」
「葬式て、お経とかあげはるんか?」
「お経はなかったけど、棺に入れて火葬して、位牌もちゃんとあるんやぞ。」
「うちのハスキーも、もう16年目で、腰曲がって、しっかり歩けへんねん。」
「もう、階段もよう上りよらへん。」
「死によったら、かなんなあ、悲しいなあ。」
「それは、しゃあない。」
「生きてるもんは、いつか死ぬんや。」
「悲しいけど、しゃあないことなんや。」
「そうやなあ。」
娘が落ち込んだ様子を見て、明るい声で彼が、
「おまえ、肥えすぎやぞ。」
「体重、何キロあるんや?」
「聞いたらあかんか?はははは。」
「父さんと、歩いたり、運動せいよ。」
「うん、父さんと水泳行こうかって言うてるんや。」
「水着と帽子とメガネと買ったんやで。」
「買ったと同時に風邪ひいて、まだ行けてへんけど、もうすぐ行くんや。」
「そうか、水泳したら、痩せられるわ。」
「がんばれ。」
楽しい時間は、一瞬で終了。
彼の仕事があるので、再会を約して別れました。
今日は、寝るまで安心です。
家族以外の他人と会話が出来た日は、穏やかな気持ちがその日が終わるまで続きます。
仲間がいて話が出来る。
友達がいて話が出来る。
これほど心を健康にさせるものは他にない。
「父さん、会社辞めて、月曜の朝に、おはようって言える人がいなくなったら、わたしと同じ病気になるで。」
娘のこの言葉は、本当に真理だと思います。
家族以外と話すことの嬉しさ。
他人との会話の喜び。
耳がちゃんと聞こえて、普通に友達との会話が出来たら、
こんな嬉しそうな顔をして、私の知らないところで、誰かと楽しく時間を過ごせたのだろうと、
喜ぶ娘の顔を眺めて、ぼんやりと、同年代の友達といる娘を想像していました。
「あけましてやなあ。」
「正月は、どうしてたんや?比叡山行ってきたのか?」
「正月の比叡山は、雪やったやろ?」
「うん。」
「今年は、父さんと二人で比叡山行ったんや。」
「雪で、道が凍ってるって、ドライブウェイの入口で通行禁止やて止められたんや。」
「父さんの車で行ったから冬用のタイヤと違うし、係りの人があかんって言わはったんや。」
「ノーマルタイヤの車は、みんな諦めて戻っていったはったのにな。」
「このおっさん、大丈夫や、どけっ、て言うて、強行突破しよったんや。」
「あほやろ。」
「怖かったでえ。」
実際の話なのですが、まあ、そんなに吹雪いているほどでもなかったので、
だめなら引き返せばいいと考えて、慎重に運転しましたから、
娘が言うほど、無茶苦茶な親父でもないのです。
「それは危ないなあ、父さん無茶苦茶やなあ。」
「うん、このおっさん、そういうところがあるやろ。」
「ヤンキーみたいなところがあるんや。」
彼が、そっと私の目を見て、若かった頃を思い出した無言の会話を二人で一瞬。
話題が変わって、犬の話になりました。
「おっちゃんとこの犬が、死によったんやけど、おまえのところの犬は元気か?」
「えっ、死んだん?」
「工場にいた犬やろ?」
「家に繋いどいて散歩連れて行ってやらへんかったら禿げた犬や。」
「おまえ、よう覚えてるなあ、その禿げた犬や。」
「葬式してやったんや。」
「葬式て、お経とかあげはるんか?」
「お経はなかったけど、棺に入れて火葬して、位牌もちゃんとあるんやぞ。」
「うちのハスキーも、もう16年目で、腰曲がって、しっかり歩けへんねん。」
「もう、階段もよう上りよらへん。」
「死によったら、かなんなあ、悲しいなあ。」
「それは、しゃあない。」
「生きてるもんは、いつか死ぬんや。」
「悲しいけど、しゃあないことなんや。」
「そうやなあ。」
娘が落ち込んだ様子を見て、明るい声で彼が、
「おまえ、肥えすぎやぞ。」
「体重、何キロあるんや?」
「聞いたらあかんか?はははは。」
「父さんと、歩いたり、運動せいよ。」
「うん、父さんと水泳行こうかって言うてるんや。」
「水着と帽子とメガネと買ったんやで。」
「買ったと同時に風邪ひいて、まだ行けてへんけど、もうすぐ行くんや。」
「そうか、水泳したら、痩せられるわ。」
「がんばれ。」
楽しい時間は、一瞬で終了。
彼の仕事があるので、再会を約して別れました。
今日は、寝るまで安心です。
家族以外の他人と会話が出来た日は、穏やかな気持ちがその日が終わるまで続きます。
仲間がいて話が出来る。
友達がいて話が出来る。
これほど心を健康にさせるものは他にない。
「父さん、会社辞めて、月曜の朝に、おはようって言える人がいなくなったら、わたしと同じ病気になるで。」
娘のこの言葉は、本当に真理だと思います。
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