強迫性神経症 | 強迫性障害 | OCD体験記・子育てブログ

強迫性神経症(強迫性障害/OCD)の娘と向き合う父親の体験記・子育てブログ

318.妹の気遣い

2009.02.22 [ Edit ]

「一時間ごと、一時間が過ぎるたびに、なにかを待ってしまう。」
「一時間くぎりで、寂しくなったり苦しくなるんや。」

そう言って、ついに、久々の過呼吸発作。
ずいぶん長く、ならなかったのですが、
大きな声で泣きたいけれど、泣き出せないような息苦しさにあえぎ、
吐き出したくて吐き出せない、苦しみの塊が詰まったような息づかいから、
ついには自然な呼吸ができなくなりました。

ほんの数秒なのか、数分なのか、続いた過呼吸がおさまって、
やっと、やっとと言うのか、大声で泣きだしました。

泣きながら、言い続けていました。


「だれも、助けてくれはらへん。」
「こんなにしんどいのに、だれも助けてくれはらへん。」

親も、弟妹も、助けることは出来ません。
自分の心の中にある苦しみ、自分の心の中にある寂しさは、
他人が覗くことも、取り去ることも出来ないものだと思います。

自分が自身と闘って勝利すること以外、消し去ることは不可能なものなのでしょう。

もしくは、抑える。
それも、自身での解決でしか無理なものでしょう。

他人に手助けはしてもらえるでしょうが、心は自分以外に全て見せることは不可能でしょう。

どんなことでも一人で解決するしかないと言っているのでは無いのですが、
いや、そういうことになるのかなあ?
でも、他人の優しさや、励ましや、支えが無ければ、
一人で解決できるものが少ないというのも事実です。

またまた、哲学の道への入口に迷い込んだようです。

どちらも正なのだとしておきましょう。

話を戻して、

ちょうど泣き止んだ娘に、友達と出かけていた妹から電話が入りました。
話し終えた娘に聞くと、もうすぐ帰ってくるとのこと。
今日は仕事が休みなので、どこかに食事に行こうと誘ってくれたとのこと。
沈んでいた娘に、すこしだけ元気が戻りました。

嬉しそうに、

「久しぶりに家族で外食にしよう。」

「そうしようか。」ということで、妹を迎えにいって外食しようということになりました。

妹が、仕事で使うボールペンを買いたいということで、最近出来たイオンモールに行って、
つでに食事もそこでしようといことになりました。

息子は、家で待ってるということで、妻と娘二人と私の4人ということになり、
家族全員が揃ってとはなりませんでしたが、ずいぶん久しぶりな感じがします。
中国に妹娘が長く行っていたので、ほんとに久しぶりな感じです。

「おねえ、最近調子悪いみたいやなあ。」

昨日、こういうふうに言っていた妹娘が、気を利かせてくれたようです。
助かりました。
ほんとに助かりました。

妹娘に心の中で感謝しながら、店の中をみんなでうろうろ。
先ずは、ボールペンの購入から。
そして、どこで食事をしようとかということになり、またまた、みんなでうろうろ。

レストラン街を見てまわりましたが、そんなに美味しそうな店も無く、
8時を回っていましたが、全ての店に待ち客の行列。
テイクアウト方式の食堂街が別の階にあって、おおざっぱにテーブルが並んでいる、
勝手に無人のテーブルを選んで、その場所で食事をするような形になっていました。
そこで食事をすることに決まりました。
実は、見栄張りの田舎ものの私は、そういう場所は、大の苦手なのです。
なぜかみすぼらしい様な気持ちになってしまって、だれかに見られてないかを気にして、


スマートに自然に振舞えないのです。
でも、どういうわけか、まったく平気でした。
マクドがあって、たこやきがあって、ラーメン、ビビンバ、ステーキの店が並んでいる。


姉娘はステーキにすると言い、妹はビビンバとチゲ鍋、妻も妹と同じ。
私だけが決められずに、うろうろ。
姉娘が、「あんたも、わたしと同じにしとき、注文してあげるし。」
こう言って、うろうろしている私に助け舟を出してくれました。

適当なテーブルに腰掛けて、食事を済ませた時、

「こんなところで、家族で食べたの初めてやなあ。」
「わたしらは、あるけど、父さんがこんなところに、いっしょにいるのは初めてやなあ。」


「父さんは、こんなところに来る人と違ったのになあ。」

見破られていました、田舎ものの見栄張り男。

肩の力を抜いたら、けっこうなんでも楽にできるものです。
素直な、田舎者の見栄張り男の感想です。
大げさに言うと、55歳で、生き方の変更が出来た喜びでした。

もっと、素直に言うと、なんかすがすがしい気分になりました。
あほみたいな話で、恥ずかしいので、正直な告白はこれくらいにします。

そんな心の中の秘密の感想を持ちながらの質素な食事を終えて、
弟の要望していたお土産の好物をたくさん買い込んで帰宅。

「欲望が満たされたあとは、なにか虚しいなあ。」

「そんなこと考えんでもええんや。」
「また、楽しいことが、おきるんや。」
「苦しいこともあるけど、嬉しいこともあるんや。」
「生きてたら、みんないろんなことに苦しんだり、喜んだりや。」

横で心配そうに聞いていた妻に、娘が突然、しんみりした声で、

「母さん、いつもごめん。」
「わたし、寂しくなって、我慢できへんようになるんや。」
「なんでかわからへんけど、病気が治らへんこととか、なんにもないって考えて苦しくなるんや。」
「泣いてばっかりで、なんにも出来へん。」
「ごめんな。」

「そんなこと言わんでええんやで。」
「謝らんでもええ。」

それだけ言うのが精一杯で、不憫な娘を抱きしめてやりました。

少し違う意味の涙を流れるままにして、じっと抱かれている娘でした。

明日からも、いっしょに歩いていきます。

トンネルの出口にたどり着くまで、ゆっくりいっしょに歩きます。

たとえたどり着いても苦しいこともあるのでしょう。

ずっと、いっしょに歩いていきます。

Comment

はじめまして。

少し前からロムさせて頂いています。

我が家にも強迫性障害の24歳の娘がいます。16歳からです。
いろいろいろいろありました。

共依存のこと。「しんどいなあ」ということば。
それだけではなく、ここに書いてあることがわが事のように感じられ
いつも涙が毀れていました。

娘は父親が大好きです。今日も二人で出かけています。
その間、少しだけ私一人の時間になります。
ほんの少しの息抜きです。

長いトンネルをいつ抜け出せるのか。
でも、その日が絶対に来ると信じてゆっくりと歩いています。

ひとりじゃないよ。お嬢さんにそうお伝えください。
娘も頑張っています。

子供達に笑顔がこぼれる日がたくさんありますように。

ついコメントをしてしまいました。
ご無礼お許しください。

あずきさんへ

前に紹介した、金子みすずの詩。

”みんな ちがって みんないい”の一節が、あずきさんのコメントで、なぜか浮かんできました。

私の娘、あずきさんの娘さん、ここに来ている仲間の娘たち。
病気で苦しめられています。
生きるのしんどいって思ってます。
もがいています。

でも、”みんな ちがって みんないい”なんですよね。

空を飛べる小鳥もいいけれど、歌を唄えるわたしもいい。

ひとりひとり、繊細が故に、今は、いじめられているけれど、私たちの力で、そして彼女達自身の力で、跳ね返せる日が来るまで、ゆっくりですが、いっしょに闘いましょう。

無礼なことなど、なにもありません。

気軽に話に来てください。

仲間として、いっしょに歩きましょう。
ゆっくり、ゆっくりですが、いっしょに歩きましょう。

これからも、よろしくお願いします。

家族はいいものですね

おっちゃんとこの家族は温かいですね。弟や妹がきちんとお姉ちゃんの病気を理解して、受け止め支えてる、そんな感じがします。仲良しですね。おっちゃんのフードコートでの気持ち、昭和世代の親父の匂いプンプン漂ってますね。うちの父もそうです。スーパーなんて男がいく場所でない!といまだにそんな事言ってます。おっちゃんのそういう所好きです。

さくらんぼへ

昭和の親父の匂いなあ。

まったく、そのとおりで、そう言われると、不器用で、無骨で、あまり褒め言葉ではないのだということ解っていても、ちょっと嬉しくなるような気分。
何故かと言うと、おっちゃんの親父の良かった部分を継承できてるような気分になったりする。
大げさに言うと、日本男児として生きる、みたいな感じかなあ。

「あほか、不器用な、融通の利かない奴っていうだけじゃ。」みたいな声が聞こえてきそうやけどなあ。

それから、家族なあ。

家族は、近すぎるから伝わらないところが多い。
みんな、少しは覚えがあると思うけど、職場や学校の上司、先輩、知り合いの年配者の言うことは、うんうんって素直に耳に入ってくるけど、家族には、遠慮が無いから、途中で否定したり出来る。
「うるさいなあ、わかってるわ。」みたいに言うてしまう。
だから、余計に伝わらないことが多かったりする。
でも、心の中では、そのあとの会話もしてたりする。

そんな家族なので、誤解も多かったりする。
でも、家族は、ぜったい、それぞれを大切に思っている。

このことを、信じてさえいれば、みんなみんな、いい家族や。

おっさんは、そんなふうに思っています。

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強迫性神経症(強迫性障害 | OCD)と闘う父親の日記。画像は娘が描いたものです。

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