強迫性神経症 | 強迫性障害 | OCD体験記・子育てブログ

強迫性神経症(強迫性障害/OCD)の娘と向き合う父親の体験記・子育てブログ

368.ごめんなさい

2009.04.17 [ Edit ]

昨日から、娘が洗濯物をベランダから取り込めるようになりました。

こんな当たり前のことを喜んで書いていることを、
どれだけの人が理解するのだろうかと思っています。

私の家庭では一大ニュースなのですが、
”普通”の家庭なら30歳になる娘が、ベランダで洗濯物を取り入れることなど、
まったく当たり前のことなのだと思います。

いつから娘がベランダに出られなくなったのか、かなり前の話なので記憶にもありません。

弟がMダックスを部屋で飼いだしてからだから、7年前かな?
犬のトイレ処理のゴミ箱がベランダに置いてあるからベランダに出られない。
今は、それが理由なのですが、以前は違った理由だったかもしれません。

とにかく、最低でも7年間は、娘がベランダに出たことはありません。
妹娘が中国から帰ってきて、就職したこと。
引きこもっていた息子が働きに行きだしたこと。
妻がパートに行きだしたこと。

自分の周りが動き出したことによる焦り。
頑張らなくてはという気持ちが出てきたこと。
それによる不安。

たくさんの葛藤があったようです。
今も、闘っています。

勝ったり負けたり、前進したり、後退したりの毎日です。
沈んだり、泣いたり、走り出そうとしたり、立ち止まったりです。

「父さん、わたしなあ、プールに行きだしてから、強迫がマシになったような気がするわ。」
「ジンが触れるようになったし、このごろ、ジンと、よう遊んでるんやで。」
「ジンに昼ご飯あげてるんや。」
「ジン、ご飯やでえって言うたら、部屋から走って出てきよるようになったわ。」

ジンは、息子の飼ってるMダックスの名前です。

洗濯物を取り入れて、たたんでいる娘が、

「父さん、弟の部屋の入口にな、ジンのうんこのような物が落ちてるんやけど捨ててきてくれへんか。」

私は、これはまた騒動やなあという感じで、二階に上がって息子の部屋を確認しました。
トイレペーパーの上からしっぽにでも引っ掛かったのか、
ほんの小さな米粒ほどの黒い物が部屋の入口に。
赤ちゃんより小さいチビ犬の物なので、ティッシュにくるんで捨ててから、
しっかり石鹸で手を洗って、娘に報告しました。

「ダンボールの箱の切れ端みたいやったで。」

どうせ、この嘘は通用しないのです。
服をすべて洗濯して、風呂に入る覚悟をしていました。

ところが、娘は、せっせと洗濯物をたたんでいます。

ありえない姿です。
紙に描かれたウンコの絵を見ただけで、目薬をさして風呂に入る娘なのです。

「ええで、べつにええわ。」

「えっ、なにが?」

「うんこでも、ええねん。」

もう、返事をしませんでした。
そっと、黙って、様子を見ました。

ほんとに、気にしていない様子です。

ヘレンケラーが「ウォーター」を発音した時の、サリバン女史の喜びは、
こんなものだったのかと思うほどでした。

いや、少し違います。
サリバン女史は、そうなることに自信を持っておられたのだと思います。

私は、実は。

正直に言います。

少し前まで、娘は元に戻らないかもしれないと思っていました。
トンネルの出口はきっとあるなんて人に言いながら、
心の奥底で、行き着かないのではと、少しだけ、ちらっと、考えてしまったりしていました。

でも、最近、どんどん娘が触れたり、我慢できたりするものが増えてきて、
絶対に誤魔化されなかったり、覚えていたりしていた拘りが薄くなってきていて、
階段の高さが低くなり、上れる階段が多くなってきて、
あれがやりたい、これがしたいという発想も増えてきています。

それを見ながら、ほんとに最近、トンネルの出口を心の底から確信するようになりました。

”走れメロス”の心境です。
「友よ許してくれ、僕は一度だけ君を疑った。」

今、私の心は、メロスの心境です。

心の底に嘘を持って、励ましの言葉をかけたりしていた私。
懺悔します。
ゆるしてください。

まだ、ゴールにたどり着いたわけではありませんし、
これからも、まだまだ闘いは続くものだと思っています。

でも、今は、心の底から、自信を持って、大きな声で仲間達に言えます。

トンネルの出口は、必ずある。
トンネルの出口まで、いっしょに、ゆっくり歩いていこう。

Comment

良かったですね(^^)
読んでて嬉しくなりました。自分の暗やみにも光がさしたように感じました。

読んでくれていた方へ

ありがとうございます。
いっしょに喜んでくれて、嬉しいです。

ところで、余計なお節介ですが、あなたの暗闇とは?

よかったら、いつか、話してみてください。

おやじへ

良かったなぁ〜おやじトンネルの出口はあるよね。
私にもあるんだろうか。
ブログ読みながらヨシヨシと、うなづいている自分がいた・
私に涙と言うものがあれば、おやじと一緒に泣いてたな・・・。
娘さんの進歩には何があったんだろう?

どうしよう。うれしくて、うれしくて、涙とまらない。
私たちにも、いつかきっと光は見えますね。
信じて歩いていきます。

yumiへ

娘になにがあったのか?
何も無いやろうなあ。
ただ、ゆっくり耐えながら歩いていることの継続。
その中での浮き沈み。
そんな感じやと思う。

yumiにも絶対に出口はあるから、安心するんやで。
苦しい時には、なかなか信じることが出来ないものや。
でもな、信じて、安心して、一歩ずつ歩いていくことや。

いっしょに、がんばろ。

彼方さんへ

信じましょう。
必ず光が見えてきます。
信じて、安心しながら、歩いていきましょう。

しんどい時に、なかなか安心は出来ないと思いますが、安心を、思い出せるポケットに入れておいてくださいよ。

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強迫性神経症(強迫性障害 | OCD)と闘う父親の日記。画像は娘が描いたものです。

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