強迫性神経症 | 強迫性障害 | OCD体験記・子育てブログ

強迫性神経症(強迫性障害/OCD)の娘と向き合う父親の体験記・子育てブログ

519.ハラグロ先生

2009.10.27 [ Edit ]

娘のつけたクリニックの先生のニックネーム。
石黒先生が、うちの家では、いつの間にか、ハラグロ君になってしまっています。
通院も、「明日、ハラグロ君とこに、行ってくる。」ってことになっています。

けっして、腹が黒いってことではなくて、
素晴らしい先生と出会えたと感謝している先生です。

最初のころ、はっきりものを言う先生なので、
娘は、先生が大嫌いだったのです。
「来なくていいですよ。」
こんなふうに、娘は言われて、待合室で大暴れになったこともありました。

「いつごろ治るの?」
「ほんまに、治るの?」
の、娘の質問に、

「治るとは、言えません。」
こんな返事もありました。

お医者様は、商売人ではないので、サービスするなんてことは考えてないし、
その短い言葉から、自分で意味を引き出すものなのかなあ?
そんなふうに考えながら、
治ると、寛解の違いを、一所懸命考えたものです。

「前の自分に戻ると考えないほうがいいですね。」

この言葉も、難しいものでした。
なんとなくは解るような言葉なのですが、
治るのか、治らないのかを必死で考えている親娘には、
ほんとに難しい言葉です。
ほとんどのやり取りは、

「どうですか?」

「気持ちがしんどいです。」

「そうですか。」

どうしろとの指示がなく、
通院と通院の間の時間の振り返りだけのような診察時間。

でも、娘は、この人は、今までの他の医師とは違うと感じていたようです。
いつの間にか、信頼するようになっていました。

「ハラグロ君は、父さんと同じようなことを言わはるんやけど、すんなり聞ける。」
「ハラグロ君と話したら、気持ちが落ち着くんや。」
そんなふうに言うようになりました。

私に聞いていたことを、私に聞かずに残しておいて、
ハラグロ君に相談するようになりました。

「散歩してみるのもいいと思いますよ。」
と言われて、散歩を始めたりという感じで、受け入れるようになりました。

言葉は、すごく短いものなのですが、温かさや重さがあると、私も感じていました。
一番は、絶対、ハラグロ先生は、否定をしないこと。
娘のしたこと、考えていることを聞いた時に、
先ず、ゆっくりと、
「そうかあ。」
と、受け入れてから、話し出されることを、
娘といっしょに診察室に入って、教えてもらいました。

「それは、ちがうやろ。」
っていう、私の否定言葉が、ほとんど無くなったのは、ハラグロ君のおかげです。

そんなハラグロ君のところに、娘が一人で行ってきました。
もちろん、いつものように、風呂の準備をして、
帰ってきたらすべてを消毒してという作業は、まだまだ続いているものですが。

帰ってきた娘に、「どうやった?」と聞くと、

「喜んでくれはったわ。」
「どうですか?っていつもどおり聞かはるから、ええ感じって答えたんや。」
「夜は、寝られますか?って聞かはるから、ぐっすりって答えたんや。」
「そしたらなあ、嬉しそうに、ニコッーって笑顔になってはった。」
「あんまり話さんと、薬だけもらってきたわ。」

病院へ行って汚れている娘に近づかないようにしながらの、そんな会話の後、
風呂へ入って消毒をしてから、大事件が起こりました。

悪い大事件ではなく、良い大事件です。

娘が、体重計に乗っていました。

「痩せようと思ったら、毎日、体重を量ることや。」の私の意見に、

「どうでも、ええねん。」
「どうせ耳も聞こえへんし、へんな病気にかかってるわたしやから。」
「肥えてても、かまへんねん。」

いつも、こんな自暴自棄発言が返ってきていたのですが、
こっそり体重計に乗っている娘に気づきました。

これは、我が家では、とんでもない喜びの大事件です。

これも、ハラグロ先生のおかげだと、大感謝です。

男である私は、娘が太っていることに比較的無頓着ですが、
年頃の娘が太っていることは、かなり差別的視線にさらされることは、現実ですから。

それと、やっぱり、かわいい洋服を見つけて店に入ってから、

「着られへんかったわ。」

という、悲しそうな沈んだ苦笑いの娘が出てくるのを見るのは、辛いものですから。

痩せられるかどうかは解りませんが、痩せようと娘が思うようになれば、
いっしょに、痩せる努力に付き合ってやろうと思っています。

私も、体重が減れば、サッカーが、より楽しめますから。

ハラグロ君からの、明るい希望のプレゼントです。

Comment

医師

こんにちわ

喘息が出てしまい病院に行って来た。

そして『ハラグロ先生』に繋がるんだけど、どの診療科も同じだけど、担当のお医者さんを信頼していないと、治療する気持ちに変化あるよね。

娘ちゃんの先生の言う『元の自分』にはもどれないというのは、よく判る。私は元の自分+ちょっとくらい不潔恐怖あってもいいと思ってる。強迫性障害になって、きちんと出来るようになったことがあるから。
なんか変だけど、そうなの。

うちの母上?

大雑把な人。おちゃめでかわいい人。けなげでもあり強くもある、昔風の母親って感じかな。
自分ではクマンバチに刺されても娘には刺さすまいとして、必死に娘を守る人。実体験(笑)

ある角度から見れば、ちょっと?変わってる。

私にしたら、尊敬できる素敵な母親です。
欲言えば、強迫性障害にもう少し理解持ってほしいかな。

どっしりかまえてる風でもないけど、母親の進行方向をコントロールできる人は、たぶん私だけかも。(笑)

絶対痩せられますよ。娘さんなら大丈夫!おっさんの不在中ホントに頑張りましたね。嬉しいです。うちもダイエットは、歩いて歩いて頑張りました。一時なかなか減らず、停滞した時もありました。自暴自棄になり、一気にやけ食いに走った時もあったけど、また復活してます。自分と同じ年代の子が、楽しくお洒落してデートしたり、買い物したりしてるのを羨ましく思うんでしょう。自分も追いつきたくて必死なんですね。 その気持ちを持てたことが嬉しいです。 まだまだできないことが沢山あるけれど、ゆっくり見守って行くしかないです。

娘さん痩せられるといいですね。
私も強迫が少し良くなってきたら、食欲も出て来て以前の服はパンパン(;_;)
無理のない程度にダイエットしたいと思います。
もう、太ってる人に対して、スポ根的な考えは持ってませんよ(^-^)

本当に素人の勝手な感想なんですが
元のようにならないかもしれないって応えられたのは
病気が悪いわけじゃなくて
治ることがゴールでもなくて
元のとおりになることが目的でもなく
治った方がいいにはいいのだろうけど
もし、完全には直らなくたとしても
病気を受け入れて生きた方が良いって事なのではないかと考えました
いつも、否定なさらず、「そうか」と聞いてくださるのは、本当に何もかもを否定的に捕らえず、全てを肯定的に受け入れて息、否定的な考えさえも飲み込んで受け入れてくださる度量の深さだと感じました
記事を読んだだけでも、素晴らしい先生だと想いました
娘さんも感じ取れるものなのでしょう
本物か、ニセモノか
本物の愛に出会えて本当によかったですね
私は、今のままの娘さんでも十分素敵な素晴らしいお嬢さんだと想います
先ずは、丸ごと受け入れることが大切なのかもしれませんね
意外と親にとって難しいですよね^^;

にあんへ

喘息っていうのは、俺の勝手な思い込みからすると、
とてもひ弱な人みたいな感じなんやけど、にあんは、大丈夫なのかな?
好き嫌いなく、しっかり食べて、適度な運動もするんやで。
足も悪いみたいなこと書いてたから、思い切った運動は出来ないのかもしれないけど、
出来ること程度でええから、軽い運動を継続すること。

って、またまた余計なお節介ですが、
母さんに心配かけないためにも、父ちゃんの言いつけは守るように。

たぶん強迫が、邪魔することもあるのやろうけどね。
まあ、うるさいかもしれんけど、聞くだけでも、聞いといてくれ。

しずくさんへ

そうですね。
ゆっくり見守っていくこと。
これしか出来ないです。

でも、表には出さないけど、本人たちは、心の中で歯を食いしばっていますからね。

親が焦ったり、嘆いたり、うつむいたりは、厳禁ですよね。

前進前進、また前進。

ゆっくり、頑張りましょう。

ぶ〜ママさんへ

薬が続く限り、なかなか難しいのかもしれませんが、
痩せようという気持ちを持てたこと自体が、嬉しいことなのです。

諦めの感情が、一つ減った感じです。

一つ一つ、一歩一歩、ゆっくりゆっくり、焦らないで生きること。

共にがんばります。

まこさんへ

治る、治らない、と言うことの答えではないと考えているのです、
元に戻らないってこと。

未来の自分は、過去の自分でもないし、今の自分でもない。

そんな解釈をしています。
聞いてみたわけではないのですけどね。

まあ、すべて受け入れるってことは、すごく難しいことではありますが、
そうすることが、大切なのだと言うことは、なんとなく解ります。
残念ながら、なんとなくですけどね。

「豪邸に住んでいる人は、豪邸に住むことを、道端で寝ている人は、その現状を受け入れる。」
「受け入れればいいのです、すべて、受け入れることです。」

こんなことを、マザーテレサが言っていましたね。

凡人には、なかなか難しいことですけどね。

明日の自分への努力。
今日の反省。

こつこつ歩いていこうと思っています。

お父ちゃんへ

お父ちゃん、心配してくれてありがとう。
私…ひよわではないかな。ただ抵抗力、免疫力が弱いかも。
強迫性障害になって、薬を飲むようになってから、おでぶちゃんになってしまったので、最近は痩せたくて、腰に負担かけない腹筋&背筋運動と軽いストレッチをしてるよ。

足は手術をしたので、自己リハビリをしてる。

結構、いい運動になるよ。
どっちにしても激しい運動はドクターストップなので、適度に歩いたり、ストレッチ系はするようにしてる。今は喘息があるから落ち着くまではストレッチ+腰に負担かけない腹筋背筋運動してる。

好き嫌いというより、今日は油っぽいの食べれないとか、魚は食べれないとか…かな?

5年前にマイナス20kgの減量に成功してるので、また始めたの。
お茶なんだけど、一日に1.5L飲むの。

ただ今回は甘いものを食べることがあるから…

大きなショックを2週間前に受けて、その反動でチョコとアイス食べちゃうんだぁ
修まってはきたけど…

友達に愚痴こぼしたりしないからストレスになっちゃうのかな?

ん?脱線してるね

喘息は点滴と薬が効いてるから今は楽だよ。

にあんへ

家の娘は、あっという間にプラス40キロやったなあ。

心の中では辛いんやろけど、逆に、痩せたい痩せたいって言われなくて助かってたような気がする。
マイナス20キロは、すごいことなあ、長い時間かけてならいいけど、
それでも身体には相当な負担やからなあ、
極端な方法で痩せようと思うなよ。

なんでも、ぼちぼちでええねん。

ゆっくり、焦らず、ぼちぼち、歩くんやで。

お父ちゃんへ

うん。一年で12kgくらいだったから、今回はもう少し気長にするよ。

お父ちゃんに強迫性障害の事で聞きたいことあるよだけど、 いい?
OKなら私事なので自分のブログに書きます。

取消

お父ちゃんへ

さっきの強迫性障害の聞きたいことってコメントを取り消します

乗り越えたいけど、自分が普通なのか、気にしすぎなのかわかんなくて…
でも
自分で乗り越えます

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Author:一人の父親
強迫性神経症(強迫性障害 | OCD)と闘う父親の日記。画像は娘が描いたものです。

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